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教えて?「病院の機能と役割」

医療の疑問

どうも、トントンです。

家の近くにどんな病院があったかな〜と思い返してみると、大きな病院から小さな病院・クリニックなど様々な病院があると思います。

今回は病院の機能と役割について、特に入院機能に絞って解説していきます。

治療過程での病院分け方3つ

病院の分け方は、主にこれから述べる3つの呼び方をします。

急性期

聴き慣れない言葉ですが、大まかには救急車で運ばれるような病院や、手術を行うような病院をイメージして頂ければ良いと思います。よくある救急救命などのテレビドラマのイメージですね。

急性期とは、症状が急激に現れる時期のことです。この患者さんの状態は刻一刻と変化しやすい時期であり、症状によっては手術等も行われます。

これらの診療・対応を24時間体制で行う病院を急性期病院と呼んだりします。

主にこの発症後おおよそ14日間以内が急性期の目安とされており、この時期を脱すると次の病院を紹介されるなど転院の話をされるようになってきます。

回復期

患者の容態が危機状態である「急性期」から脱し、身体機能の回復を図る時期です。症状が安定に向かっている時期であり回復能力が高い時期です。この時期にリハビリを集中的に行うことにより、より大きな回復を目指します。

ただし、症状が安定しているとはいえ合併症のリスクは潜んでおり、注意は必要です。

この時期の入院治療を行う病院を回復期病院と呼びます。

慢性期

病状は比較的安定しているが、治療が困難で病気の進行は穏やかな状態が続いている長期的に病気と付き合っていく時期です。

この時期の入院治療を行う病院を慢性期病院や療養型の病院などと呼びます。例えば、脳梗塞後遺症の方などで治療が必要な方で、自宅に帰ることができない方などが比較的長く入院をしております。

地域の病院機能配分を適切に考える会議

これまで病状の時期に応じた病院機能3つを説明してきましたが、この機能の配分は当然地域によって必要な機能の割合が違います。

首都圏のような人口が多く密度が高い地域と、地方の過疎地では当然必要な病院機能も病院の数も違う訳です。

これらの機能を地域全体で話し合って適切な配分にしようねという会議を「地域医療構想会議」と言います。

このようにして、国は地域にあった病院機能を作ろうとしております。まだまだ高齢者割合が増え、人口が減少していく中でこの医療業界の再編成は進んでいくと思います。

患者さんは自分の身の回りの病院の病院機能を知った上で、診察を受ける病院を選ばなければいけないと共に、我々医療関係者もわかりやすく説明をしていかなければいけない時代となっております。

このブログが、少しでも皆様のお役に立てば嬉しいです。

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