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終末期ケア専門士公式テキストは、終末期ケア専門士の認定試験に対応した協会認定テキストです。看取りケア、家族ケア、グリーフケア、疾患別ケアなどを体系的に学びたい医療・介護職にとって、試験対策だけでなく日々のケアを振り返るきっかけにもなる一冊です。
「もっと何かできたのではないか」
看取りの場面に関わったあと、そんな思いが残ったことはないでしょうか。
ご本人に、もう少し違う声かけができたのではないか。
ご家族の不安を、もっと早く拾えたのではないか。
最期の時間を、その人らしく過ごしてもらうために、チームとして他にできることがあったのではないか。
終末期ケアには、わかりやすい正解がありません。
だからこそ、現場で経験を重ねている人ほど悩みます。
そして、その悩みは決して悪いものではありません。
それは、目の前の患者さん・利用者さんやご家族に、きちんと向き合ってきた証でもあると思います。
この記事では、看取りケアをあらためて体系的に学び直したい医療・介護職の方に向けて、終末期ケア専門士公式テキストを紹介します。
試験対策としてはもちろん、日々のケアの振り返りや、チームで終末期ケアを考えるための共通言語づくりにも役立つ内容です。
- この記事の結論
- この記事を書いた人
- 終末期ケアは「亡くなる直前の対応」だけではない
- 現場では、みんな迷いながら看取りに向き合っている
- 「家に帰りたい」を支えるのは、気持ちだけでは難しい
- 終末期ケア専門士とは?
- 終末期ケア専門士の受験資格
- 2026年の終末期ケア専門士認定試験の概要
- 終末期ケア専門士公式テキストとは?
- 第3版で注目したいのは「地域連携」と「ナラティブ・アプローチ」
- 終末期ケア専門士公式テキストは買うべき?現場目線の結論
- 公式テキストを読む前に知っておきたいこと
- 購入前に知っておきたい注意点
- 公式テキストだけで足りる?
- 働きながら学ぶなら、まずは3か月で一周を目標にする
- 公式テキストは、現場の「モヤモヤ」を言語化する助けになる
- 「もっと何かできたのでは」を、次のケアにつなげる
- 終末期ケア専門士公式テキストを確認する
- よくある質問
- まとめ:看取りケアを学ぶことは、現場で向き合い続ける自分を支えること
この記事の結論
終末期ケア専門士公式テキストは、終末期ケア専門士の受験予定者だけでなく、看取りケアを学び直したい医療・介護職にも向いている一冊です。
特に、訪問看護、施設、在宅医療、介護事業所などで、本人の意思決定支援、家族ケア、多職種連携に悩む方にとって、日々のケアを振り返る土台になります。
2026年10月の認定試験からは、公式テキスト第3版の内容に準拠した試験内容になると公式サイトで案内されています。これから受験を考える方は、最新版を確認しておくのがおすすめです。
この記事を書いた人
トントン
医療系国家資格保有者。
医療・介護事業において事務長として運営に携わり、経営サイドから訪問看護事業の立ち上げを経験。自身も訪問事業に関わってきました。
現場で直接ケアにあたる専門職の葛藤だけでなく、訪問看護ステーションや介護事業を継続していくための人員体制、収支、地域連携、管理者の悩みも見てきました。
そのため本記事では、単に「資格を取りましょう」という話ではなく、終末期ケアを学ぶことが、現場のケアの質やチームづくりにどうつながるのかという視点も含めて書いています。
※本記事は、日本終末期ケア協会の公式情報を確認したうえで作成しています。試験日程・受験資格・教材情報は変更される可能性があるため、受験前には必ず公式サイトをご確認ください。
終末期ケアは「亡くなる直前の対応」だけではない
終末期ケアと聞くと、亡くなる直前の処置や看取りの場面を思い浮かべる方も多いかもしれません。
もちろん、それも大切なケアです。
ただ、終末期ケアはそれだけではありません。
痛みや呼吸苦などの身体的苦痛への対応。
不安、孤独、怒り、悲しみといった心理的な揺れへの関わり。
食事、排泄、口腔ケア、褥瘡ケアといった日常生活の支援。
ご家族の不安や後悔へのケア。
本人が「どこで、誰と、どのように最期を迎えたいか」を支える意思決定支援。
厚生労働省の「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」では、本人の意思決定を基本とし、本人と医療・ケアチームとの十分な話し合いを踏まえて方針を決定すること、また可能な限り苦痛を緩和し、本人・家族等への精神的・社会的援助も含めた総合的な医療・ケアを行うことが必要だとされています。
つまり終末期ケアとは、単に「死に向かう人を支えること」ではありません。
最期まで、その人がその人らしく生きるための支援です。
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現場では、みんな迷いながら看取りに向き合っている
医療・介護の現場では、看取りの場面で迷うことがたくさんあります。
食べる力が落ちてきた方に、どこまで食事をすすめるのか。
ご本人の希望と、ご家族の不安が違う方向を向いているとき、どう調整するのか。
苦痛を和らげることと、意識の清明さを保つことの間で、どう考えるのか。
「家に帰りたい」という希望を、どこまで現実的に支えられるのか。
こうした場面では、医療的な判断だけでも、介護の経験だけでも、気持ちだけでも足りないことがあります。
大切なのは、本人の価値観、身体の状態、家族の状況、地域資源、多職種連携を含めて考えることです。
終末期ケアは、処置や手順だけではありません。
本人の言葉にならない希望をどう受け止めるか。
ご家族の後悔を少しでも減らすために、どんな関わりができるか。
チームでどう判断し、どう支えるか。
そこに、終末期ケアの難しさと、深いやりがいがあります。
「家に帰りたい」を支えるのは、気持ちだけでは難しい
訪問事業に関わってきた立場から見ると、終末期ケアは「寄り添う気持ち」だけでは成立しません。
もちろん、気持ちは大切です。
でも、それだけでは在宅看取りは支えきれません。
病状変化を予測する知識。
急変時の対応。
医師、看護師、ケアマネジャー、介護職、薬剤師、リハ職との連携。
家族の介護力の見極め。
本人の意思と家族の不安の調整。
制度や地域資源の理解。
そして、関わるスタッフが燃え尽きないためのチームづくり。
「最期は家で過ごしたい」
この希望を叶えるためには、現場の熱意だけでなく、知識とチームの仕組みが必要です。
訪問看護や在宅ケアでは、ご本人の希望を聞くだけでなく、それを実現するための体制を組む必要があります。緊急時の連絡体制、主治医との連携、介護サービスとの調整、ご家族への説明、スタッフの教育。どれか一つが欠けても、現場は苦しくなります。
だからこそ、終末期ケアを体系的に学ぶ意味があります。
終末期ケア専門士とは?
終末期ケア専門士は、一般社団法人日本終末期ケア協会が実施する認定資格です。
公式サイトでは、終末期ケア専門士について、患者・利用者の一番近くで「支える人」として、エビデンスに基づいたケアの実践を目指す資格と説明されています。医療職だけでなく、介護職も受験できる資格です。
現場経験がある人にとって、終末期ケア専門士の学びは、まったく新しいことをゼロから学ぶというよりも、これまでの経験を整理し直す機会に近いと思います。
「あのときの不安は、家族ケアとしてどう関われたのか」
「あの方の痛みやせん妄に、もっと根拠を持って対応できなかったか」
「あの場面で、本人の意思決定支援として何ができたのか」
「あの看取りを、チームで振り返る視点が足りていたか」
こうした現場の問いを、知識として学び直すことができます。
終末期ケア専門士の受験資格
終末期ケア専門士は、誰でも受験できる資格ではありません。
公式サイトによると、医師、歯科医師、看護師、保健師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士、介護支援専門員、社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、准看護師など、対象となる資格と実務経験が必要です。多くの対象資格では、経験2年以上が基準となっています。
また、実務経験を証明する施設や団体は、終末期ケアやホスピスケア専門である必要はなく、看取り経験の有無も問われません。一般病院、施設、在宅などで終末期ケアや高齢者ケアに関わっている場合も対象になると案内されています。
「看取り経験が少ないから無理かも」と思っている方でも、対象資格と実務経験を満たしていれば受験できる可能性があります。
ただし、受験資格は変更される場合があります。申し込み前には、必ず日本終末期ケア協会の公式サイトで最新情報を確認してください。
2026年の終末期ケア専門士認定試験の概要
2026年の第7回終末期ケア専門士認定試験は、公式サイトで以下のように案内されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験日程 | 2026年10月9日(金)〜10月31日(土) |
| 試験方式 | パソコン試験、CBT試験 |
| 試験時間 | 90分 |
| 出題数 | 90問 |
| 出題形式 | 択一または択多問題 |
| 出題範囲 | 終末期ケア専門士 協会認定テキストおよび時事問題 |
| 申込期間 | 2026年3月27日(金)〜9月20日(日) |
| 受験料 | 税込12,100円 |
| 審査申告期限 | 2026年9月30日(水) |
2025年の第6回試験では、受験者数5,284人、合格者数3,858人、合格率73.0%と公表されています。過去の合格率は、2020年65.6%、2021年69.5%、2022年67.0%、2023年61.1%、2024年65.6%、2025年73.0%です。
合格率だけを見ると、極端に低い試験ではありません。
ただし、出題範囲は身体症状、家族ケア、グリーフケア、日常生活支援、疾患別ケア、地域連携など幅広いため、現場経験がある方でも試験対策としての整理は必要です。
終末期ケア専門士公式テキストとは?
終末期ケア専門士公式テキストは、試験範囲となる協会認定テキストです。
公式サイトでは、終末期ケア専門士公式テキスト第3版が案内されています。2026年2月より第3版へ改訂され、2026年10月の認定試験から第3版の内容に準拠した試験内容になるとされています。価格は税込6,050円です。
これから受験を考えている方は、古い版ではなく、第3版を確認するのがおすすめです。
公式テキストでは、終末期ケアとは何かという基本から、ケアの方法、向き合い方、疾患を終末期の視点から捉える考え方まで学べると説明されています。
目次を見ると、内容はかなり実践的です。
概論、全人的苦痛、チームケア、食を支えるケア、栄養管理、口腔ケア、排泄ケア、褥瘡ケア、痛み、呼吸困難、せん妄、不眠、抑うつ、不安、家族ケア、グリーフケア、ナラティブ・アプローチ、看取りケア、エンゼルケア、地域でみる終末期ケア、悪性腫瘍、認知症、心不全、腎不全、神経難病、肺炎、老衰の看取りケアなどが扱われています。
終末期ケアは、医療だけでも介護だけでも完結しません。
身体の変化を理解すること。
本人の生活を支えること。
家族の不安を受け止めること。
多職種で同じ方向を向くこと。
本人の意思が揺れることも含めて、繰り返し確認すること。
公式テキストは、こうした終末期ケアの全体像を整理するための土台になります。
第3版で注目したいのは「地域連携」と「ナラティブ・アプローチ」
終末期ケア専門士公式テキスト第3版では、「終末期の地域連携」「宗教と看取り」「ナラティブアプローチ」などの項目が追加されると公式に案内されています。
個人的に特に注目したいのは、地域連携とナラティブ・アプローチです。
訪問看護や在宅介護の現場では、本人の希望だけでなく、家族の介護力、主治医との連携、ケアマネジャーの調整、緊急時対応、地域資源の有無が看取りの質に大きく関わります。
「本人は家に帰りたいと言っている」
それだけでは、在宅看取りは実現しません。
本人の希望をどう支えるか。
家族にどこまで負担がかかるのか。
夜間や急変時に誰が対応するのか。
医師、看護師、介護職、ケアマネジャーが同じ方向を向けているのか。
こうしたことを考えるには、終末期ケアを「個人の技術」だけで捉えるのではなく、チームと地域でどう支えるかという視点が必要です。
また、ナラティブ・アプローチは、その人がどんな人生を歩んできたのか、その人にとって何が大切なのかをケアに活かす考え方です。
終末期ケアでは、病名やADLだけでは見えないものがあります。
どんな仕事をしてきたのか。
誰と過ごす時間を大切にしてきたのか。
何を楽しみに生きてきたのか。
どこで最期の時間を過ごしたいのか。
そうした「その人の物語」に目を向けることは、看取りケアにおいてとても大切です。
終末期ケア専門士公式テキストは買うべき?現場目線の結論
終末期ケア専門士を受験する予定があるなら、公式テキストはまず確認すべき教材です。
理由はシンプルで、2026年10月の認定試験から第3版の内容に準拠した試験内容になると公式に案内されているからです。
一方で、受験するかどうか迷っている方にも、終末期ケア専門士公式テキストは学び直しのきっかけになります。
特に、次のような方には向いています。
病院、施設、在宅で看取りに関わる機会がある方。
終末期の患者さん・利用者さんへの声かけに迷う方。
ご家族への説明や不安への対応に苦手意識がある方。
痛み、呼吸困難、せん妄、不安など、終末期の症状を体系的に学びたい方。
看取りケアをチームで振り返るための共通言語がほしい方。
訪問看護、訪問介護、居宅介護支援、施設運営など、地域での看取り支援に関わる方。
終末期ケアの質は、個人の努力だけでは上がりません。
記録の仕組み。
カンファレンスの時間。
緊急時対応のルール。
医師やケアマネジャーとの連携。
スタッフ教育。
看取り後の振り返り。
グリーフケアへの意識。
こうした組織の土台があって、ようやく「その人らしい最期」を支えるケアが実現しやすくなります。
だからこそ、現場スタッフだけでなく、管理者や事務長、経営サイドの人にも学ぶ意味がある分野です。
公式テキストを読む前に知っておきたいこと
終末期ケア専門士公式テキストは、終末期ケアの全体像を体系的に学べる一方で、さらっと読んで終わるタイプの本ではありません。
身体症状、家族ケア、グリーフケア、意思決定支援、疾患別ケアなど範囲が広いため、最初からすべてを完璧に理解しようとすると大変です。
おすすめは、まず自分の現場に近い章から読むことです。
訪問看護や在宅に関わる方なら、地域連携、家族ケア、意思決定支援。
施設職員なら、日常生活支援、看取り期のケア、エンゼルケア。
病院勤務の方なら、身体症状、疾患別ケア、チームケア。
このように、自分の現場と結びつけながら読むと、単なる試験対策ではなく、明日からのケアの振り返りにも使いやすくなります。
購入前に知っておきたい注意点
公式テキストは、終末期ケアを体系的に学べる一冊ですが、購入前に知っておきたい点もあります。
まず、読むだけで自動的に合格できるわけではありません。
出題範囲は、終末期ケア専門士協会認定テキストおよび時事問題です。試験対策としては、テキストを読み込むだけでなく、重要語句の整理や問題演習も必要になります。
また、医療・介護の基礎知識がまったくない方向けの一般書ではありません。
受験対象者は、医療・介護系資格と実務経験を持つ方です。すでに現場経験がある人が、終末期ケアの視点で知識を整理し直すためのテキストと考えるとよいと思います。
さらに、資格取得を目的にする場合は、必ず自分が受験資格を満たしているか確認してください。
看取り経験の有無は問われないとされていますが、対象資格や実務経験年数などの条件があります。
公式テキストだけで足りる?
まず学習の中心になるのは、公式テキストです。
2026年10月の認定試験から第3版の内容に準拠すると公式に案内されているため、受験するなら公式テキストを軸にするのが自然です。
ただし、働きながら受験する方は、次のような進め方が現実的です。
まず公式テキストを一周して、全体像をつかむ。
次に、自分の苦手分野を確認する。
たとえば、病院勤務の方なら在宅や地域資源、介護職の方なら身体症状や疾患別ケア、在宅系の方なら家族ケアや意思決定支援など、職種や経験によって得意・不得意が出やすいはずです。
そのうえで、必要に応じてWeb講習会や問題演習を併用する。
公式サイトでも、Web講習会では公式テキストを基に、イラストや図表を使って動画で解説し、仕事と受験勉強の両立をサポートすると案内されています。
忙しい医療・介護職にとって、最初から完璧を目指すより、まずは公式テキストで全体像をつかむことが大切です。
働きながら学ぶなら、まずは3か月で一周を目標にする
終末期ケア専門士を働きながら目指すなら、まずは3か月で公式テキストを一周するくらいのペースが現実的です。
もちろん、勤務形態や家庭の事情によって勉強時間は変わります。ここでは、無理なく進めるための一例として考えてください。
1か月目:終末期ケアの全体像をつかむ
最初の1か月は、終末期ケアの概論、全人的苦痛、チームケア、意思決定支援など、全体像をつかむことを目標にします。
いきなり細かい用語を覚えようとするより、「終末期ケアでは何を大切にするのか」を理解することが大切です。
2か月目:症状別・生活支援の章を読む
2か月目は、痛み、呼吸困難、せん妄、不安、抑うつ、栄養、口腔ケア、排泄ケア、褥瘡ケアなど、症状別・生活支援の章を読みます。
現場経験がある方は、「あの利用者さんの場面だ」と思い浮かぶことも多いはずです。
自分の経験と結びつけながら読むと、記憶にも残りやすくなります。
3か月目:家族ケア・グリーフケア・疾患別ケアを復習する
3か月目は、家族ケア、グリーフケア、看取りケア、疾患別ケアを復習します。
余裕があれば、問題演習や時事問題の確認も行いましょう。
公式テキストを読むだけで不安な方は、Web講習会や問題演習を併用すると理解を確認しやすくなります。
公式テキストは、現場の「モヤモヤ」を言語化する助けになる
看取りの現場では、言葉にしにくいモヤモヤが残ることがあります。
本人のためと思って行ったケアが、本当に本人の望むものだったのか。
家族に説明したつもりでも、不安を置き去りにしていなかったか。
医療的には正しい判断でも、その人らしさを支えられていたのか。
多職種で関わっていたのに、情報共有が後手に回っていなかったか。
こうした問いは、経験だけで抱え続けると苦しくなります。
でも、終末期ケアの知識として学び直すと、少し整理できます。
たとえば「全人的苦痛」という視点を学ぶと、痛みだけでなく、心理的・社会的・スピリチュアルな苦痛にも目を向けやすくなります。
「家族ケア」や「グリーフケア」を学ぶと、看取り前後のご家族への関わりを振り返る視点が増えます。
「ナラティブ・アプローチ」を学ぶと、その人がどんな人生を歩んできたのか、その物語をケアにどう活かすかを考えやすくなります。
これは試験のためだけではありません。
翌日の現場で、患者さん・利用者さんやご家族を見る目が少し変わる学びです。
「もっと何かできたのでは」を、次のケアにつなげる
看取りのあとに残る後悔は、簡単には消えません。
あの声かけでよかったのか。
もっと早くご家族に説明できたのではないか。
本人の希望を聞くタイミングを逃していなかったか。
チームでもっと共有できたことがあったのではないか。
でも、その後悔を「自分は向いていない」で終わらせるのは、あまりにももったいないと思います。
むしろ、その気持ちは次のケアを良くするきっかけになります。
終末期ケア専門士の学びは、資格取得のためだけではありません。
現場で感じてきた違和感や迷いを、知識として整理すること。
自分の死生観や倫理観を振り返ること。
多職種で話し合うための共通言語を持つこと。
本人と家族の揺れる気持ちに、少しでも丁寧に向き合えるようになること。
それが、学び直しの意味だと思います。
終末期ケア専門士公式テキストを確認する
終末期ケア専門士を受験予定の方、看取りケアを体系的に学び直したい方は、まずは公式テキストを確認してみてください。
終末期ケアは、経験だけで乗り切るには重いテーマです。
だからこそ、知識として学び、現場で振り返り、チームで共有することが大切です。
「もっと何かできたのでは」と感じた経験がある方にとって、公式テキストは、その思いを次のケアにつなげる一歩になるかもしれません。
▼終末期ケア専門士公式テキストはこちら
よくある質問
Q. 終末期ケア専門士は医療職だけの資格ですか?
医療職だけでなく、介護職も受験対象に含まれています。公式サイトでも、医療職だけでなく介護職も受験できる資格として案内されています。
Q. 看取り経験がないと受験できませんか?
公式サイトでは、看取り経験の有無は問わないとされています。一般病院、施設、在宅などで終末期ケアや高齢者ケアの実務経験がある方も対象になると案内されています。
Q. 公式テキストは最新版を買うべきですか?
これから受験する方は、第3版を確認するのがおすすめです。公式サイトでは、2026年10月の認定試験から第3版の内容に準拠すると案内されています。
Q. 合格率はどれくらいですか?
公式サイトでは、2025年の第6回試験について、受験者数5,284人、合格者数3,858人、合格率73.0%と公表されています。過去の合格率はおおむね6〜7割台で推移しています。
Q. 公式テキストだけで合格できますか?
出題範囲は、終末期ケア専門士協会認定テキストおよび時事問題です。まずは公式テキストを軸に学習し、必要に応じてWeb講習会や問題演習を併用するとよいでしょう。
Q. 事務長や管理者も学ぶ意味がありますか?
あります。終末期ケアは、現場スタッフ個人のスキルだけでなく、チーム体制、地域連携、緊急時対応、カンファレンス、スタッフ教育とも深く関わります。特に訪問看護や施設で看取り支援を行う場合、運営側が終末期ケアの視点を持つことは、現場を支えるうえでも重要です。
まとめ:看取りケアを学ぶことは、現場で向き合い続ける自分を支えること
終末期ケアは、簡単な仕事ではありません。
本人の苦痛。
家族の不安。
医療的判断と本人の希望の間で揺れる場面。
チーム内の迷い。
そして、看取り後に残る自分自身の感情。
それでも、人生の最後に立ち会い、その人らしく幸せに人生を終える手伝いができることは、医療・介護職にとって大きな意味のある仕事です。
「もっと何かできたのでは」と感じたことがあるなら、その気持ちを責める必要はありません。
その思いを、次のケアにつなげる。
経験を、知識で支える。
迷いを、学びに変える。
終末期ケア専門士公式テキストは、そのための一冊です。


