こんにちは、トントンです。
第4弾では、株式投資における「テクニカル分析」について解説します。
今回は、代表的なテクニカル指標の仕組み・計算式・目安値を体系的にまとめ、 さらに「こういうとき、どう判断するか?」という仮想ケーススタディも交えてご紹介します。
🔰 テクニカル分析とは?
テクニカル分析とは、過去の株価や出来高の動きから将来の値動きを予測する手法です。
企業の業績や財務内容ではなく、「株価の動きそのもの」に注目します。
✔ ファンダメンタル分析:会社の中身を見る
✔ テクニカル分析:市場の動きや投資家心理を読む
📊 主要テクニカル分析指標の一覧と解説
手法名 | 種類 | 特徴と用途 | 計算式・目安 |
---|---|---|---|
ローソク足 | パターン分析 | 日々の値動きの勢いや反転を可視化 | 大陽線・十字線・トンカチなどの形で判断 |
移動平均線(MA) | トレンド系 | 価格の平均推移からトレンドの方向を把握 | MA5・MA25の交差(ゴールデンクロス・デッドクロス) |
MACD | トレンド転換系 | 2本のEMAの差でトレンドの変化を察知 | MACD=EMA(12)-EMA(26)、シグナルとのクロス |
RSI | オシレーター系 | 買われすぎ/売られすぎを数値で示す | RSI≥70:過熱、RSI≤30:反発期待 |
ストキャスティクス | オシレーター系 | 高安値と終値の関係から短期反転を読む | %Kと%D、20以下・80以上に注目 |
ボリンジャーバンド | ボラティリティ系 | 標準偏差でバンドを作成し変動幅を見る | ±2σブレイク=反転or加速の兆し |
一目均衡表 | 総合系 | 転換点・支持抵抗・時間軸を一括判断 | 雲抜け、基準線・転換線の交差 |
出来高分析 | 補足指標 | 売買エネルギーの強さを見る | 上昇+出来高増は強気、下落+増は警戒 |
🧠 仮想ケーススタディ:こういうとき、どう判断する?
✅ ケース①|買いエントリーを検討
- MA5がMA25を上抜け(ゴールデンクロス)
- RSIが50→60へ上昇中
- MACDがシグナルを上抜け
- 出来高が増加傾向
→ 複数指標が一致。上昇初期と判断しエントリー好機。
⚖ ケース②|様子見が妥当
- 株価は横ばい、移動平均線が絡む
- RSIは50前後
- MACD横ばい
- 出来高も低調
→ 明確な方向感がない。静観が無難。
🚫 ケース③|投資は避けるべき
- MA5がMA25を下抜け(デッドクロス)
- RSIが80→50へ下降
- MACDがマイナス圏で下抜け
- 出来高増加=売りが活発
→ 下落トレンド入り。戻り売りに注意。
📌 テクニカル分析の見極め方
テクニカル分析は、以下のように複数の視点を組み合わせて判断するのが基本です。
- トレンド:移動平均線、MACD
- タイミング:RSI、ストキャスティクス
- 信頼性:出来高、ボリンジャーバンド
- 全体感:一目均衡表
✔ 3つ以上の指標が同時に「買い」を示したときだけ入る、などのルール化もおすすめです。
✅ まとめ
テクニカル分析は、慣れてくるとチャートが語りかけてくるようになります。
今後は、ファンダメンタル分析との組み合わせや、実在企業を使ったケーススタディなども紹介予定です。
ご要望や「この指標を深掘りして!」というリクエストがあれば、ぜひコメント欄へどうぞ!