📊 主要指数まとめ
指数 | 終値(6/6) | 前週比 | コメント |
---|---|---|---|
日経平均 | 37,741.61円 | -223.49円 | 米中貿易摩擦や円高進行が重しとなり、2週ぶりに小反落。 |
TOPIX | 2,667.29pt | – | 業種間で明暗分かれる展開。 |
マザーズ | 740.00pt | -12.00pt | 新興市場も軟調。 |
ドル円 | 144.87円 | +0.79円 | 円安進行が一部輸出株を下支え。 |
NYダウ | 42,762.87ドル | +1.05% | 米国株は堅調、雇用統計に注目集まる。 |
NASDAQ | 16,200pt | -300pt | ハイテク株中心に売りが優勢。 |
原油(WTI) | 78.00ドル | -1.10ドル | 需給バランスの懸念。 |
金 | 1,920ドル | +8ドル | 安全資産としての需要が継続。 |
🔍 今週の注目材料
🇺🇸 米中貿易摩擦の再燃懸念
トランプ前大統領による鉄鋼・アルミへの追加関税発動が発表され、米中貿易摩擦の再燃懸念が広がりました。これにより、世界経済の減速への警戒感が強まりました。
💱 為替動向と輸出関連株への影響
ドル円相場は一時142円台まで円高が進行し、輸出関連株に売り圧力がかかりました。特に自動車や電機セクターが影響を受けました。
🛰️ ispaceの月面着陸失敗とグロース株の動向
ispaceの月面着陸失敗により、グロース株全体の投資家心理が冷え込みました。新興市場では資金の流出が見られました。
📉 信用・需給指標(6/6時点)
- 信用評価損益率:-10.2%(投資家の含み損が増加、警戒水準)
- 空売り比率:41.8%(やや高水準、需給悪化)
🌍 海外投資家の売買動向(投資部門別売買動向)
- 現物株:1,230億円 売り越し(4週連続)
- 先物:820億円 買い越し
海外勢は現物を売りつつも先物ではリスクを取っており、短期的な値動きに強い関心を寄せています。
📊 業種別パフォーマンス
⬆ 上昇セクター
- 海運:商船三井(9104)などが底堅い動き。
- 防衛:三菱重工(7011)に政策期待の買いが入る。
⬇ 下落セクター
- 自動車:トヨタ(7203)など、為替の影響で軟調。
- 精密機器:テルモ(4543)なども売りが優勢。
- 不動産:金利上昇懸念で三井不動産(8801)などに売り圧力。
🏢 注目銘柄ピックアップ
銘柄名 | 主な材料・背景 | 株価動向 |
---|---|---|
ローム(6963) | ウルフスピード経営難→パワー半導体需要拡大期待 | +3.5% |
住友ファーマ(4506) | 米薬価懸念で医薬セクターに売り | -4.2% |
三菱重工(7011) | 防衛・原子力再評価で物色集中 | +2.8% |
🔼 週間ランキング(値上がり・出来高)
✅ 値上がり率上位(東証プライム)
銘柄名 | 前週比 | コメント |
---|---|---|
ジャパンエレベーター(6544) | +18.2% | 業績上方修正・自社株買い発表 |
ダブルスコープ(6619) | +12.7% | 韓国EV関連で思惑再燃 |
ニチコン(6996) | +10.4% | 電力貯蔵関連テーマで物色 |
📊 出来高急増銘柄
- ENEOS(5020):大口売買観測
- メルカリ(4385):決算控えたポジション調整
- 日経レバETF(1570):短期売買が活発
📅 来週の重要スケジュール(6月9日〜6月13日)
- 6月12日(水):米国・5月消費者物価指数(CPI)発表
- 6月13日(木):米国・連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表
これらの経済指標は、今後の金融政策や市場動向に大きな影響を与える可能性があるため、注視が必要です。
💬 編集後記と投資スタンス
今週の日本株市場は、外部リスク(米国関税政策、為替変動、政策不透明感)が重なり、調整ムードが強まりました。信用評価損益率や空売り比率を見ると、個人投資家の含み損が拡大し、センチメントが悪化傾向にあります。
一方、海外勢は現物を売り越しながらも先物では買いに転じており、調整後の反発局面を狙っている様子も伺えます。
来週は雇用統計やCPIといった重要指標が控えており、「下げたら拾う」よりも、「指標通過を見極めてから動く」という慎重なスタンスが無難でしょう。
🔗 関連リンク
本記事は、2025年6月2日〜6月6日の日本株市場の動向をまとめたものです。市場の変動要因や注目銘柄、来週のスケジュールなどを把握し、今後の投資判断の参考にしてください。
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