「退院前カンファレンスに家族も参加してください」と言われたけれど、聞くことが分からない。退院後に親が自宅で生活できるのか不安。食事、薬、介護保険、訪問看護、通院のことを質問し忘れそうで心配。
退院前カンファレンスで家族が聞くことは、専門的な医療用語ではなく**「退院後に自宅で困りそうなこと」**です。
食事、薬、通院、介護保険、訪問看護、リハビリ、住宅環境、排泄・入浴、緊急時対応、家族の役割分担を確認しておきましょう。
この記事は、退院前カンファレンスで家族が確認しておきたい一般的なポイントをまとめたものです。実際に必要な確認内容は、病状、介護度、家族の状況、住まい、地域のサービスによって異なります。退院後の生活に不安がある場合は、主治医、看護師、退院支援担当者、ケアマネジャー、地域包括支援センターなどに相談してください。
この記事を書いた人:トントン
医療系国家資格保有者。現在は病院事務長として、病院運営、退院支援、医療職の採用・人事にも関わっています。退院支援に多数関わってきた経験と、在宅分野での勤務経験をもとに、病院側・退院支援側から見て、家族が退院前に確認しておきたいことを現場目線で整理します。
- まず確認|退院前カンファレンスで家族が最低限聞く10項目
- 結論|退院前カンファレンスでは「退院後に困りそうなこと」を聞く
- 退院前カンファレンスとは?
- 退院前カンファレンスに参加する人
- 退院前カンファレンス当日の流れ
- 退院前カンファレンスで家族が聞くこと一覧
- 本人の希望も退院前カンファレンスで確認しておく
- 1. 食事・嚥下について聞くこと
- 2. 薬について聞くこと
- 3. 通院について聞くこと
- 4. 介護保険・ケアマネジャーについて聞くこと
- 5. 訪問看護・訪問診療について聞くこと
- 6. リハビリ・生活動作について聞くこと
- 7. 住宅環境・福祉用具について聞くこと
- 8. 排泄・入浴について聞くこと
- 9. 緊急時対応について聞くこと
- 10. 家族の役割分担について聞くこと
- 退院前カンファレンスに持っていくとよいもの
- 退院前カンファレンスで聞き漏れを防ぐコツ
- 退院前カンファレンスがない場合でも確認したいこと
- 自宅退院ではなく転院の話が出た場合
- 退院後に困ったときの相談先
- 退院後の準備全体を確認したい方へ
- まとめ|退院前カンファレンスは家族が不安を確認する大切な場
- よくある質問
- Q1:退院前カンファレンスでは家族は何を聞けばいいですか?
- Q2:退院前カンファレンスに家族は必ず参加した方がいいですか?
- Q3:退院前カンファレンスにケアマネジャーは参加しますか?
- Q4:ケアマネジャーがまだいない場合はどうすればいいですか?
- Q5:すでにケアマネジャーがいる場合、退院前カンファレンスで何を確認すればいいですか?
- Q6:退院前カンファレンスがない場合はどうすればいいですか?
- Q7:退院後の食事について誰に聞けばいいですか?
- Q8:薬の飲み方が不安な場合は誰に相談すればいいですか?
- Q9:退院後に介護サービスを使いたい場合はどうすればいいですか?
- Q10:退院後に体調が悪くなったらどこへ連絡すればいいですか?
- Q11:退院前カンファレンスで質問しても迷惑ではありませんか?
- Q12:遠方に住んでいて退院前カンファレンスに参加できない場合はどうすればいいですか?
- Q13:本人が「大丈夫」と言う場合でも家族が質問していいですか?
- Q14:退院前カンファレンスとサービス担当者会議は違いますか?
まず確認|退院前カンファレンスで家族が最低限聞く10項目
時間がない方は、まずこの10項目だけでもメモして参加してください。
| 最低限聞くこと | 質問例 |
|---|---|
| 食事 | 退院後はどの食形態にすればよいですか? |
| 嚥下・とろみ | 水分にとろみは必要ですか? |
| 薬 | 入院前と薬は変わりましたか? |
| 通院 | 次回受診日はいつですか?家族の同席は必要ですか? |
| 介護保険 | 介護保険の申請や区分変更は必要ですか? |
| ケアマネジャー | 初めての場合は、ケアマネジャーをどのように探せばよいですか? |
| 既存ケアマネ | すでにケアマネジャーがいる場合、病院からどこまで連絡・調整されていますか? |
| 訪問看護 | 退院後も医療処置や体調管理が必要ですか? |
| 住宅環境 | 手すり、介護ベッド、シャワーチェアなどは必要ですか? |
| 緊急時 | 夜間や休日に体調が悪くなったらどこへ連絡しますか? |
退院前カンファレンスでは、きれいに質問しようとしなくて大丈夫です。
「家でできるか不安です」
「一人で介護するのは難しいです」
「薬の管理に自信がありません」
「ケアマネジャーを探すところから分かりません」
このような言い方で十分です。
結論|退院前カンファレンスでは「退院後に困りそうなこと」を聞く
退院前カンファレンスは、退院後の生活を確認するための話し合いです。病院や地域によっては「退院時カンファレンス」と呼ばれることもあります。
病院事務長として退院支援の場面を見ていると、ご家族の多くは「医療の専門的なことを質問しないといけないのでは」と身構えてしまいます。
ですが、家族が専門的な質問をする必要はありません。
大切なのは、次のような生活に直結することです。
- 家で何を食べればよいのか
- 薬は入院前と変わったのか
- 次の通院はいつか
- トイレや入浴は一人でできるのか
- 訪問看護や介護サービスは必要か
- 介護保険の申請は必要か
- ケアマネジャーをどう探せばよいのか
- 体調が悪くなったらどこへ連絡するのか
- 家族がどこまで介助すればよいのか
退院前カンファレンスは、退院許可をもらう場ではありません。退院後の生活をどう支えるかを、病院、本人、家族、介護サービス関係者で現実的に確認する場です。
病院では、食事、薬、排泄、リハビリ、体調管理を医師、看護師、リハビリ職、薬剤師、管理栄養士などがチームで支えています。しかし自宅に戻ると、その多くを家族や介護サービスで支えることになります。
だからこそ、聞き漏れを防ぐために、事前に質問メモを作って参加するのがおすすめです。
退院前カンファレンスだけでなく、退院後の準備全体を確認したい方は、退院後に家族が確認すべきことリスト|食事・排泄・入浴・薬・介護保険の準備も参考にしてください。
退院前カンファレンスとは?
退院前カンファレンスとは、退院後の生活に向けて、病院、本人、家族、介護サービス関係者が情報共有する場です。
参加者は、病状や退院後に必要な支援によって変わります。主治医、病棟看護師、リハビリ職、医療ソーシャルワーカー、薬剤師、管理栄養士、ケアマネジャー、訪問看護師などが参加する場合があります。
ただし、すべての患者さんに退院前カンファレンスがあるわけではありません。入院期間、病状、介護サービスの必要性、病院の体制によって対応は異なります。
退院前カンファレンスがない場合でも、家族が確認しておくべきことはあります。不安がある場合は、病棟看護師や退院支援担当者、地域連携室などへ「退院前に家族として確認したいことがあります」と相談して大丈夫です。
厚生労働省は、高齢者が住み慣れた地域で暮らし続けられるよう、住まい・医療・介護・予防・生活支援を一体的に提供する地域包括ケアシステムを推進しています。退院前カンファレンスも、病院から在宅生活へ移るための大切な橋渡しといえます。詳しくは、厚生労働省の地域包括ケアシステムに関する情報も参考になります。
退院前カンファレンスに参加する人
参加者は病院や本人の状態によって変わります。参加者が少ないから悪い、多いから良いというものではありません。
| 参加する人 | 主に確認できること |
|---|---|
| 主治医 | 病状、治療方針、通院、注意すべき症状 |
| 看護師 | 退院後の生活上の注意、処置、服薬、食事 |
| リハビリ職 | 歩行、移乗、トイレ、入浴、住宅環境 |
| 薬剤師 | 薬の飲み方、変更点、飲み忘れ時の対応 |
| 管理栄養士 | 食事内容、栄養、食事制限 |
| 言語聴覚士 | 嚥下、食形態、とろみ、食事中の注意 |
| 医療ソーシャルワーカー | 介護保険、転院、制度、相談先 |
| ケアマネジャー | 介護サービス、福祉用具、住宅改修 |
| 訪問看護師 | 退院後の体調管理、医療処置、家族支援 |
| 家族 | 自宅での不安、介護できる範囲、生活状況 |
家族は「説明を聞くだけの人」ではありません。自宅の状況を伝える大切な参加者です。
玄関の段差、トイレの広さ、寝室の場所、家族が介護できる曜日や時間などは、病院側だけでは分かりません。
退院前カンファレンス当日の流れ
退院前カンファレンスの流れは病院によって異なりますが、おおむね次のように進むことが多いです。
| 流れ | 内容 | 家族が意識したいこと |
|---|---|---|
| 1. 参加者の確認 | 医師、看護師、リハビリ職、ケアマネジャーなどの紹介 | 誰に何を聞けるか把握する |
| 2. 病状の説明 | 入院経過、現在の状態、治療方針 | 注意すべき症状を確認する |
| 3. 生活状況の説明 | 食事、排泄、入浴、服薬、睡眠など | 自宅で家族が担う部分を確認する |
| 4. リハビリ状況の説明 | 歩行、移乗、階段、トイレ動作など | 自宅でできる動作・難しい動作を聞く |
| 5. 介護サービスの確認 | 訪問介護、デイサービス、訪問看護、福祉用具など | 退院日までに準備できるか確認する |
| 6. 家族からの質問 | 不安なこと、できないことを共有 | 「家でできるか不安」と正直に伝える |
| 7. 退院後の確認 | 退院日、通院日、連絡先、緊急時対応 | 最後に連絡先を必ず確認する |
質問するタイミングが分からない場合は、最後の質疑応答でまとめて聞いても大丈夫です。
ただし、どうしても不安なことは途中でもメモしておきましょう。カンファレンスの場では、聞いているうちに別の疑問が出てくることもあります。
退院前カンファレンスで家族が聞くこと一覧
退院前カンファレンスで家族が聞くことを、一覧で整理します。
この表をそのまま印刷したり、スマホのメモに入れてカンファレンスへ持参すると聞き漏れを防ぎやすいです。
| 確認項目 | 家族が聞くこと | 確認先 |
|---|---|---|
| 食事・嚥下 | 何を食べてよいか、とろみは必要か | 医師、看護師、ST、管理栄養士 |
| 薬 | 入院前と薬は変わったか | 医師、薬剤師、看護師 |
| 通院 | 次回受診日、紹介状、検査予定 | 主治医、外来看護師、医事課 |
| 介護保険 | 申請が必要か、区分変更が必要か | MSW、地域包括支援センター、市区町村 |
| ケアマネジャー | 初めての場合は探し方、既存の場合は調整状況 | MSW、地域包括支援センター、既存ケアマネ |
| 訪問看護 | 医療処置や体調管理が必要か | 主治医、看護師、ケアマネ |
| リハビリ | 退院後もリハビリが必要か | 医師、PT、OT、ST |
| 住宅環境 | 手すり、ベッド、トイレ、入浴環境は大丈夫か | リハビリ職、ケアマネ |
| 排泄・入浴 | 家族が介助できるか、サービスが必要か | 看護師、リハビリ職、ケアマネ |
| 緊急時 | 体調悪化時にどこへ連絡するか | 主治医、看護師、訪問看護 |
| 家族負担 | 家族だけで介護を続けられるか | ケアマネ、MSW、地域包括支援センター |
| 本人の希望 | 本人は自宅でどう過ごしたいか | 本人、家族、医療介護職 |
※MSWは医療ソーシャルワーカー、PTは理学療法士、OTは作業療法士、STは言語聴覚士のことです。
本人の希望も退院前カンファレンスで確認しておく
退院前カンファレンスでは、家族の不安だけでなく、本人の希望も確認しておきましょう。
家族は「転ばないようにしてほしい」「できるだけ無理をしてほしくない」と考える一方で、本人は「自分でトイレに行きたい」「少しでも外に出たい」「家のお風呂に入りたい」と思っていることがあります。
どちらが正しいという話ではありません。
大切なのは、本人の希望と家族の不安を並べたうえで、医療・介護サービスでどこまで支えられるかを一緒に考えることです。
確認したい質問例は次の通りです。
- 本人は自宅でどのように過ごしたいと話していますか?
- 本人が一人でやりたい動作はありますか?
- 家族として不安な動作は、どのように見守ればよいですか?
- 本人の希望と家族の負担が合わない場合、どこへ相談すればよいですか?
- 一人暮らしに戻る場合、見守りサービスや訪問系サービスは相談できますか?
現場では、本人が「大丈夫」と言い、家族が「絶対に無理」と感じているケースもあります。ここを曖昧にしたまま退院すると、自宅で意見がぶつかることがあります。
退院前に、本人、家族、医療介護職で現実的な落としどころを確認しておくことが大切です。
1. 食事・嚥下について聞くこと
退院後に家族が困りやすいのが、食事と飲み込みです。
病院では食事形態が調整され、むせ込みや食事量も看護師やリハビリ職が確認しています。しかし自宅では、家族が食事を準備し、食べている様子を見守る場面が増えます。
退院前カンファレンスでは、次の点を確認しましょう。
- 退院後の食形態
- 普通食、軟菜食、刻み食、ミキサー食、ムース食、ピューレ食などの目安
- とろみの有無
- 水分制限や塩分制限の有無
- むせやすい食品
- 食事中の姿勢
- 食事にかかる時間
- 食べる量が少ないときの相談先
- 家族が食事を作るときの注意点
質問例は次の通りです。
- 退院後はどの食形態を目安にすればよいですか?
- 水分にとろみは必要ですか?
- 避けた方がよい食品はありますか?
- 食事中にむせた場合、どこへ相談すればよいですか?
- 家族が毎食準備するのが難しい場合、介護食宅配などは使えますか?
嚥下食やとろみ、水分制限は自己判断で変更しないようにしましょう。本人が「普通の水を飲みたい」と希望しても、むせ込みや誤嚥のリスクが関係することがあります。医師、看護師、言語聴覚士、管理栄養士に確認してください。
退院後の食事や飲み込みが不安な方は、嚥下対応食・介護食宅配の選び方をまとめた退院後の嚥下食はどう準備する?家族の負担を減らす嚥下対応食・介護食宅配の選び方も参考にしてください。
現場メモ
退院後に家族が最初につまずきやすいのは、「病院と同じ食事を家でどう再現するか」です。病院では自然に出ていた食形態も、自宅では買い物、調理、時間、家族の負担が関わります。食事に不安がある場合は、退院前に「家族が毎食作る前提で大丈夫か」まで確認しておきましょう。
2. 薬について聞くこと
薬の管理は、退院直後から重要です。
入院中に薬が変更されることは珍しくありません。入院前に飲んでいた薬が中止になったり、新しい薬が追加されたり、飲むタイミングが変わったりすることがあります。
退院前カンファレンスでは、次の点を確認しましょう。
- 退院時処方の内容
- 入院前の薬との変更点
- 中止になった薬
- 新しく始まった薬
- 飲むタイミング
- 飲み忘れたときの対応
- 一包化できるか
- お薬カレンダーや薬ケースの活用
- かかりつけ薬局との連携
質問例は次の通りです。
- 入院前と薬は変わっていますか?
- 中止になった薬はありますか?
- 飲み忘れた場合はどうすればよいですか?
- 家族が管理した方がよい薬はありますか?
- 薬を一包化してもらうことはできますか?
特に注意したいのは、家に残っている入院前の薬です。退院後に「前から飲んでいたから」と自己判断で再開しないようにしましょう。
薬の変更、中止、飲み忘れ時の対応は、医師・薬剤師・看護師に確認してください。かかりつけ薬局がある場合は、退院時の薬情報を共有できるかも確認しておくと安心です。
薬を含めた退院後の確認事項を全体で整理したい方は、退院後に家族が確認すべきことリスト|食事・排泄・入浴・薬・介護保険の準備もあわせてご覧ください。
3. 通院について聞くこと
退院後の通院は、家族の負担にも関わります。
次回受診日だけでなく、どの診療科に行くのか、家族の同席が必要か、紹介状があるのか、検査予定があるのかを確認しましょう。
確認したい内容は次の通りです。
- 次回受診日
- 受診科
- 紹介状の有無
- 検査予定
- かかりつけ医へ戻るのか
- 家族同席が必要か
- 通院手段
- 介護タクシーや送迎の必要性
- 予約変更の連絡先
質問例は次の通りです。
- 次回受診日はいつですか?
- 家族も同席した方がよいですか?
- 紹介状はありますか?
- かかりつけ医にはいつ受診すればよいですか?
- 通院が難しい場合、訪問診療は検討できますか?
退院後、本人だけで通院できると思っていても、実際には移動、受付、会計、薬の受け取りが負担になることがあります。家族が付き添えない場合は、ケアマネジャーや病院の相談員に移動手段を相談しましょう。
4. 介護保険・ケアマネジャーについて聞くこと
退院後に介護が必要になりそうな場合は、介護保険とケアマネジャーの確認が大切です。
介護保険サービスを利用するには、原則として要介護認定の申請が必要です。申請先や手続き、必要書類は市区町村によって異なるため、病院の相談員、地域包括支援センター、市区町村窓口に確認しましょう。制度の大まかな流れは、厚生労働省の介護保険サービス利用までの流れでも確認できます。
確認したい内容は次の通りです。
- 介護保険申請が必要か
- 要介護認定を受けているか
- 介護度の見直しが必要か
- 初めて介護保険を使う場合、ケアマネジャーをどう探すか
- すでにケアマネジャーがいる場合、病院からどこまで連絡済みか
- 退院後すぐ使うサービスはあるか
- 訪問介護
- デイサービス
- 通所リハビリ
- 福祉用具
- 住宅改修
- 地域包括支援センターへの相談
質問例は次の通りです。
- 介護保険の申請は必要ですか?
- 初めて介護保険を使う場合、ケアマネジャーはどのように探せばよいですか?
- 地域包括支援センターに相談した方がよいですか?
- すでにケアマネジャーがいる場合、病院からどこまで連絡・調整してくれていますか?
- 退院後すぐに使える介護サービスはありますか?
- 福祉用具の準備は退院までに間に合いますか?
- 家族だけで介護が難しい場合、どこへ相談すればよいですか?
ここで大切なのは、「ケアマネジャーがいる人」と「これから探す人」で確認内容が変わることです。
すでに担当ケアマネジャーがいる場合は、病院から本人の状態、退院予定日、必要なサービス、福祉用具、住宅環境についてどこまで情報共有されているかを確認しましょう。
一方、初めて介護保険を使う場合は、ケアマネジャー探しから始まることがあります。その場合は、病院の医療ソーシャルワーカーや退院支援担当者、地域包括支援センター、市区町村窓口に相談しましょう。
地域包括支援センターは、高齢者の総合相談、権利擁護、介護予防、地域の支援体制づくりなどを行う機関として市町村が設置しています。ケアマネジャーがまだ決まっていない場合や、どこに相談すればよいか分からない場合の相談先にもなります。詳しくは、厚生労働省の地域包括支援センターに関する情報も参考にしてください。
介護保険サービスの利用可否や内容は個別判断です。「必ず使える」とは限らないため、市区町村、地域包括支援センター、ケアマネジャー、病院の相談員に確認しましょう。
5. 訪問看護・訪問診療について聞くこと
退院後も医療処置や体調管理が必要な場合は、訪問看護や訪問診療の確認が必要です。
訪問看護は、看護師などが自宅を訪問し、療養上の世話や必要な診療の補助を行うサービスです。利用には医師の指示が関係するため、必要性は主治医や看護師、ケアマネジャーに確認しましょう。訪問看護の制度概要は、厚生労働省の訪問看護に関する資料も参考になります。
確認したい内容は次の通りです。
- 退院後も医療処置が必要か
- 褥瘡処置
- 点滴
- カテーテル
- ストーマ
- 酸素療法
- インスリン
- 服薬管理
- 体調観察
- 看取りや終末期ケア
- 訪問診療の必要性
- 訪問看護の連絡先
質問例は次の通りです。
- 退院後も医療処置は必要ですか?
- 家族が行う処置はありますか?
- 訪問看護は必要ですか?
- 訪問看護を利用する場合、主治医の指示書は必要ですか?
- 夜間や休日に困った場合、どこへ連絡すればよいですか?
- 訪問診療を検討した方がよい状態ですか?
医療処置がある場合、家族だけで抱え込む必要はありません。退院前に主治医、看護師、ケアマネジャーへ相談し、誰が何を担当するのかを確認しておきましょう。
6. リハビリ・生活動作について聞くこと
退院時に大切なのは「歩けるかどうか」だけではありません。
自宅で、トイレ、入浴、着替え、食事、寝起き、階段昇降などの生活動作がどこまでできるかが重要です。
確認したい内容は次の通りです。
- 退院後もリハビリが必要か
- 外来リハビリ
- 訪問リハビリ
- 通所リハビリ
- デイケア
- 自宅での運動
- 歩行
- トイレ
- 入浴
- 着替え
- 階段
- ベッドからの立ち上がり
- 転倒リスク
- 福祉用具との関係
質問例は次の通りです。
- 自宅で歩くときに注意することはありますか?
- トイレや入浴は家族の介助が必要ですか?
- 退院後もリハビリは続けた方がよいですか?
- 自主練習で気をつけることはありますか?
- 杖や歩行器は必要ですか?
- 家の中で特に危ない動作はありますか?
在宅での勤務経験から見ても、退院直後は「病院ではできたけれど、自宅では難しい」ということが起きやすいです。
病院の廊下は広く、手すりもあります。自宅では、トイレまでの距離、玄関の段差、夜間の暗さ、浴室の滑りやすさが問題になることがあります。
退院時に歩けるかどうかだけでなく、自宅で生活動作ができるかを確認しましょう。
退院後の生活動作や家族が確認すべき準備全体は、退院後に家族が確認すべきことリスト|食事・排泄・入浴・薬・介護保険の準備でも詳しく整理しています。
7. 住宅環境・福祉用具について聞くこと
住宅環境は、退院後に実際に生活してみて困ることが多い項目です。
病院のベッド、トイレ、浴室は介助しやすい環境です。しかし自宅は、段差がある、トイレが狭い、浴室が滑りやすい、寝室が2階にあるなど、生活上のハードルが出てくることがあります。
確認したい内容は次の通りです。
- 玄関の段差
- 廊下
- トイレ
- 浴室
- 寝室
- ベッドの高さ
- 手すり
- 滑り止め
- 夜間の動線
- ポータブルトイレ
- シャワーチェア
- 歩行器や杖
- 福祉用具レンタル
- 住宅改修
質問例は次の通りです。
- 自宅の段差で注意する場所はありますか?
- 手すりやシャワーチェアは必要ですか?
- ベッドは介護用ベッドの方がよいですか?
- 夜間トイレに行くときの注意点はありますか?
- 住宅改修は退院前に相談した方がよいですか?
- 自宅の写真を見てもらえますか?
住宅改修や福祉用具は介護保険の対象になる場合もありますが、事前申請やケアマネジャーへの相談が必要になることがあります。退院日が近づいてから慌てないよう、早めに確認しておきましょう。
8. 排泄・入浴について聞くこと
排泄や入浴は、家族にとって精神的にも身体的にも負担が大きい部分です。
「トイレは一人で行けるのか」「夜間はどうするのか」「入浴は自宅でできるのか」は、退院前に必ず確認しておきたいポイントです。
確認したい内容は次の通りです。
- トイレまで行けるか
- 夜間のトイレ
- オムツやパッドの必要性
- 失禁への対応
- 便秘や下痢
- 入浴できるか
- シャワー浴か
- 訪問入浴やデイサービス入浴
- 家族が介助できる範囲
- 無理な介助による転倒リスク
質問例は次の通りです。
- トイレは一人で行けますか?
- 夜間のトイレはどうすればよいですか?
- オムツやパッドは必要ですか?
- 入浴は自宅でできますか?
- 家族が介助するときの注意点はありますか?
- 入浴が難しい場合、デイサービスや訪問入浴は相談できますか?
排泄や入浴の介助は、家族にとって精神的にも身体的にも負担が大きい部分です。無理に家族だけで抱え込まず、介護サービスの利用も相談しましょう。
退院後の排泄・入浴・移動などをまとめて確認したい方は、退院後に家族が確認すべきことリスト|食事・排泄・入浴・薬・介護保険の準備も参考になります。
9. 緊急時対応について聞くこと
退院後に家族が一番不安になりやすいのが、体調が悪くなったときの対応です。
症状ごとの診断や救急判断を家族だけで行う必要はありません。退院前に「どんなときに、どこへ連絡するか」を確認しておきましょう。
確認したい症状や状況は次の通りです。
- 発熱
- 息苦しさ
- 強い痛み
- 意識がぼんやりする
- 転倒
- 食事や水分が取れない
- 薬が飲めない
- むせが増えた
- 退院後に状態が悪化した
- 夜間・休日に相談したい
- 救急要請の判断に迷う
質問例は次の通りです。
- どんな症状が出たら病院へ連絡すべきですか?
- 夜間や休日はどこへ連絡すればよいですか?
- 転倒した場合はどうすればよいですか?
- 食事や水分が取れない場合はどこへ相談すればよいですか?
- 救急車を呼ぶ判断に迷ったときはどうすればよいですか?
- 訪問看護を利用する場合、緊急時の連絡先はどこですか?
緊急時の対応は、病状や地域の医療体制によって異なります。迷う場合は、退院時に確認した医療機関、かかりつけ医、訪問看護、地域の救急相談窓口などへ相談してください。明らかに緊急性が高いと感じる場合は、ためらわず救急要請を検討しましょう。
10. 家族の役割分担について聞くこと
退院後の生活は、家族の気持ちだけでは続かないことがあります。
病院事務長として退院相談を受けていると、「退院直後は何とかなると思っていたけれど、夜間対応や通院付き添いが続いて限界に近い」という声を聞くことがあります。
確認したい内容は次の通りです。
- 誰が薬を管理するか
- 誰が通院に付き添うか
- 誰が買い物や食事を準備するか
- 誰が夜間対応するか
- 遠方家族は何を担当するか
- 介護負担が一人に集中していないか
- 家族だけで難しい場合に使えるサービスはあるか
質問例は次の通りです。
- 家族が毎日介護できない場合、どのサービスを相談できますか?
- 遠方に住んでいる家族は何を準備すればよいですか?
- 一人暮らしに戻る場合、見守りは必要ですか?
- 認知症がある場合、一人の時間をどう考えればよいですか?
- 家族の負担が大きい場合、どこへ相談すればよいですか?
家族の気持ちだけで頑張りすぎると、介護が長く続いたときに限界が来ることがあります。退院前から無理のない役割分担を考えることが大切です。
現場メモ
退院支援の場では、「長男だから」「同居しているから」「近くに住んでいるから」という理由で、一人の家族に負担が集中することがあります。最初は何とかできても、介護は数日で終わるとは限りません。退院前カンファレンスでは、本人の状態だけでなく、家族が続けられる介護量かどうかも確認しておきましょう。
退院前カンファレンスに持っていくとよいもの
退院前カンファレンスでは、手ぶらで参加するよりも、メモや書類を持っていく方が話が具体的になります。
| チェック | 持っていくもの | 目的 |
|---|---|---|
| □ | 質問メモ | 聞き漏れを防ぐ |
| □ | お薬手帳 | 入院前の薬を確認する |
| □ | 介護保険証 | 介護保険サービスの相談に使う |
| □ | 健康保険証 | 退院手続きや通院確認に使う |
| □ | 診察券 | 次回受診の確認に使う |
| □ | 退院後に使う予定のサービス情報 | サービス調整に使う |
| □ | 既存ケアマネジャーの連絡先 | すでに担当がいる場合の連携に使う |
| □ | 地域包括支援センターや市区町村窓口のメモ | 初めて介護保険を使う場合の相談に使う |
| □ | 家族の連絡先 | 緊急時や役割分担を確認する |
| □ | 自宅の間取りや写真 | 住宅環境を確認する |
| □ | 玄関、トイレ、浴室、寝室の写真 | 福祉用具や住宅改修の相談に使う |
| □ | 本人の普段の生活メモ | 入院前の生活との違いを伝える |
| □ | 服薬管理の不安メモ | 薬の管理方法を相談する |
| □ | 食事の不安メモ | 食形態や介護食を相談する |
| □ | 通院手段の確認メモ | 送迎や介護タクシーを相談する |
| □ | 家族が介護できる曜日・時間のメモ | 無理のない役割分担に使う |
自宅の写真はとても役立ちます。特に玄関、トイレ、浴室、寝室、廊下、階段は、リハビリ職やケアマネジャーが具体的に助言しやすくなります。
退院前カンファレンスで聞き漏れを防ぐコツ
聞き漏れを防ぐには、事前準備が大切です。
- 事前に質問をメモしておく
- 家族が複数いる場合は、誰が何を聞くか決めておく
- 分からない言葉はその場で聞く
- 「家でできるか不安です」と正直に伝える
- 「家族だけでは難しいこと」を先に伝える
- 退院後の連絡先を必ず確認する
- カンファレンス後にメモを整理する
- 必要なら後日、病棟看護師や相談員に確認する
医療職やケアマネジャーの前で質問するのは、少し緊張するかもしれません。ですが、家族が不安なことを質問するのは失礼ではありません。
むしろ、退院後の生活を始める前に「何が不安か」を共有してもらえる方が、支援する側としても具体的に考えやすくなります。
退院前カンファレンスがない場合でも確認したいこと
すべての患者さんに退院前カンファレンスがあるとは限りません。
ただし、カンファレンスがない場合でも、退院前に家族が確認してよいことはあります。特に次の4つは確認しておきましょう。
- 食事
- 薬
- 通院
- 緊急時の連絡先
病棟看護師、主治医、リハビリ職、相談員に「退院前に家族として確認したいです」と伝えてみてください。
退院時書類に書いてあることもありますが、分からないまま持ち帰るより、その場で確認した方が安心です。
入院中に誰へ相談すればよいか迷う場合は、入院中に困ったときの相談先|看護師長・医療相談室・患者相談窓口の違いを病院事務長目線で解説も参考にしてください。
自宅退院ではなく転院の話が出た場合
退院前カンファレンスの中で、自宅退院ではなく転院や施設入所の話が出ることもあります。
その場合も、まずは「なぜ自宅退院が難しいのか」「何が整えば自宅に戻れる可能性があるのか」を確認しましょう。
確認したいことは次の通りです。
- 自宅退院が難しい理由は何か
- 食事、排泄、入浴、移動、医療処置のどこが課題か
- 転院先では何を目的にするのか
- リハビリ目的なのか、療養目的なのか
- 家族はいつまでに何を決める必要があるのか
- 自宅へ戻る見通しはあるのか
転院について詳しく知りたい方は、入院したばかりなのに転院と言われたら?理由と家族が確認すべきことも参考にしてください。
退院後に困ったときの相談先
退院前に「誰に何を相談すればよいか」を確認しておくと、退院後に慌てにくくなります。
| 困りごと | 相談先 |
|---|---|
| 食事・嚥下 | 医師、看護師、ST、管理栄養士 |
| 薬 | 医師、薬剤師、看護師、かかりつけ薬局 |
| 介護保険申請 | 市区町村窓口、地域包括支援センター、病院相談員 |
| ケアマネジャー探し | 地域包括支援センター、市区町村窓口、病院相談員 |
| 既存ケアマネとの調整 | ケアマネジャー、病院相談員、病棟看護師 |
| 介護サービス | ケアマネジャー、地域包括支援センター |
| 医療処置 | 主治医、訪問看護師 |
| 住宅環境 | リハビリ職、ケアマネ、福祉用具業者 |
| 通院手段 | 病院相談員、ケアマネ、介護タクシー事業者 |
| お金・制度 | 医療相談室、市区町村窓口、ケアマネ |
| 緊急時 | 医療機関、かかりつけ医、訪問看護、救急相談窓口 |
医療費が高額になった場合には、医療機関や薬局の窓口で支払う医療費が上限額を超えたときに、超えた額が支給される「高額療養費制度」があります。上限額は年齢や所得に応じて変わるため、病院窓口、加入している保険者、市区町村などで確認しましょう。制度の詳細は、厚生労働省の高額療養費制度に関する情報でも確認できます。
退院後の準備全体を確認したい方へ
退院前カンファレンスで聞くことだけでなく、退院後に家族が準備すること全体を確認したい方は、退院後に家族が確認すべきことリスト|食事・排泄・入浴・薬・介護保険の準備も参考にしてください。
退院前カンファレンスは、退院前の話し合いです。一方で、退院後の生活では、退院当日、退院後1週間、通院再開後など、段階ごとに確認することが出てきます。
退院前に全体像を見ておくと、家族も動きやすくなります。
まとめ|退院前カンファレンスは家族が不安を確認する大切な場
退院前カンファレンスは、退院後の生活を確認する大切な場です。
家族は、専門的な医療の質問をしなくても大丈夫です。大切なのは「自宅で困りそうなこと」を具体的に聞くことです。
特に確認したいのは、次の項目です。
- 食事・嚥下
- 薬
- 通院
- 介護保険
- ケアマネジャーの探し方、または既存ケアマネとの調整状況
- 訪問看護
- リハビリ
- 住宅環境
- 排泄・入浴
- 緊急時対応
- 本人の希望
- 家族の役割分担
分からない言葉は、その場で確認しましょう。退院後の連絡先も必ず聞いておきましょう。
退院後の生活は、家族だけで抱え込まなくて大丈夫です。病院、ケアマネジャー、訪問看護、地域包括支援センターなど、相談できる先を退院前に確認しておくことが大切です。
退院後の準備全体を確認したい方は、退院後に家族が確認すべきことリスト|食事・排泄・入浴・薬・介護保険の準備も参考にしてください。
退院後の食事や飲み込みが不安な方は、退院後の嚥下食はどう準備する?家族の負担を減らす嚥下対応食・介護食宅配の選び方も参考にしてください。
よくある質問
Q1:退院前カンファレンスでは家族は何を聞けばいいですか?
A:食事、薬、通院、介護保険、ケアマネジャー、訪問看護、リハビリ、住宅環境、排泄・入浴、緊急時対応を確認しましょう。専門的な質問でなくても大丈夫です。自宅で困りそうなことを具体的に聞くことが大切です。
Q2:退院前カンファレンスに家族は必ず参加した方がいいですか?
A:可能であれば参加した方がよいです。退院後の生活、介護サービス、通院、薬のことを直接確認できる機会になります。ただし、仕事や遠方などで参加が難しい場合は、電話参加や別日の説明が可能か病院へ相談しましょう。
Q3:退院前カンファレンスにケアマネジャーは参加しますか?
A:本人の状態や退院後に必要な支援によって異なります。すでに担当ケアマネジャーがいる場合は参加することもあります。まだ決まっていない場合は、病院の相談員、地域包括支援センター、市区町村窓口などへ相談しましょう。
Q4:ケアマネジャーがまだいない場合はどうすればいいですか?
A:初めて介護保険を使う場合は、まず病院の医療ソーシャルワーカーや退院支援担当者、地域包括支援センター、市区町村窓口に相談しましょう。本人の状態や地域によって流れが異なるため、退院前に確認しておくと安心です。
Q5:すでにケアマネジャーがいる場合、退院前カンファレンスで何を確認すればいいですか?
A:病院からケアマネジャーへ、退院予定日、本人の状態、必要な介護サービス、福祉用具、住宅環境、訪問看護の必要性などがどこまで共有されているか確認しましょう。家族からも不安なことをケアマネジャーに伝えておくことが大切です。
Q6:退院前カンファレンスがない場合はどうすればいいですか?
A:カンファレンスがない場合でも、退院前に病棟看護師、主治医、リハビリ職、相談員などへ確認しておくとよいです。最低限、食事、薬、通院、緊急時連絡先は確認しましょう。
Q7:退院後の食事について誰に聞けばいいですか?
A:医師、看護師、管理栄養士、言語聴覚士などに確認しましょう。食形態、とろみの有無、水分制限、塩分制限は自己判断で変えないようにしてください。
Q8:薬の飲み方が不安な場合は誰に相談すればいいですか?
A:医師、薬剤師、看護師に相談しましょう。退院時処方、入院前からの変更点、中止になった薬、飲み忘れたときの対応を確認しておくと安心です。自己判断で薬を中止・再開しないようにしましょう。
Q9:退院後に介護サービスを使いたい場合はどうすればいいですか?
A:ケアマネジャー、市区町村窓口、地域包括支援センター、病院の相談員に相談しましょう。必要なサービスは本人の状態、要介護認定、地域のサービス状況によって変わります。
Q10:退院後に体調が悪くなったらどこへ連絡すればいいですか?
A:退院時に確認した病院、かかりつけ医、訪問看護などの連絡先へ相談してください。夜間や休日の連絡先も退院前に確認しておきましょう。緊急性が高いと感じる場合は、救急相談窓口や救急要請も検討してください。
Q11:退院前カンファレンスで質問しても迷惑ではありませんか?
A:迷惑ではありません。退院前カンファレンスは、家族が不安なことを確認するための場でもあります。「こんなことを聞いていいのかな」と思う内容ほど、退院後の生活では大切な確認になることがあります。
Q12:遠方に住んでいて退院前カンファレンスに参加できない場合はどうすればいいですか?
A:病院へ早めに相談しましょう。電話やオンラインで参加できる場合もあります。参加できない場合でも、質問メモを事前に共有したり、カンファレンス後に説明を受けたりできるか確認しましょう。
Q13:本人が「大丈夫」と言う場合でも家族が質問していいですか?
A:質問して大丈夫です。本人の希望は大切ですが、退院後に介護や見守りを担う家族の不安も大切な情報です。本人の希望と家族の負担を両方伝えたうえで、現実的な支援方法を相談しましょう。
Q14:退院前カンファレンスとサービス担当者会議は違いますか?
A:目的や参加者が重なることもありますが、退院前カンファレンスは病院から在宅生活へ移る前の情報共有、サービス担当者会議はケアプランに基づく介護サービスの確認という意味合いが強くなります。実際の運用は地域や事業所によって異なるため、ケアマネジャーに確認しましょう。


