📊 主要指数まとめ
指標 | 終値(6/21) | 前週比 | コメント |
---|---|---|---|
日経平均 | 38,120.64円 | +286.39円(+0.76%) | 地政学リスク和らぎ+円安進行で週後半に反発 |
TOPIX | 2,810.25pt | +24.84pt(+0.89%) | 銀行・機械・防衛関連が牽引 |
マザーズ | 752pt前後 | +1.2% | ispaceの急反発などでグロース株に資金流入 |
ドル円 | 145.30円 | +0.45円 | 米金利据え置き後もドル買い優勢 |
NYダウ | 約43,100ドル | +0.5% | FOMC通過と堅調な消費データを好感 |
NASDAQ | 約16,200pt | +1.3% | 半導体中心に買い戻し |
原油(WTI) | 約80ドル | +2ドル | 中東リスクと在庫減少で続伸 |
金 | 約1,935ドル | +7ドル | リスク回避の動きが継続 |
🔍 今週の注目材料
🇮🇱 中東情勢と原油高
イスラエルとイランの対立激化は一時的な衝撃となったが、21日までには沈静化傾向。原油価格は依然高止まりしており、エネルギー株を中心に買い継続。
📈 日銀のスタンス据え置き
6月20日の政策決定会合では、現行の金融緩和政策を維持。円安を後押しする形となり、輸出株がリバウンド。
💡 AI・半導体銘柄に資金回帰
米エヌビディアの好決算や中国の生成AI推進報道を背景に、関連銘柄へ資金流入。東京エレクトロン、ソシオネクストなどが上昇。
📉 信用・需給指標(6/21時点)
- 信用評価損益率:改善傾向(マイナス幅縮小)
- 空売り比率:40.1%前後、売り残減少で需給やや緩和
🌍 海外投資家の売買動向(投資部門別売買動向)
- 現物株:+520億円の買い越し(3週ぶり)
- 先物:▲110億円の売り越し
→ 米経済指標を受けたリスク選好の高まりと、原油高によるエネルギー株買いが目立つ。
📊 業種別パフォーマンス
⬆ 上昇セクター
- 防衛・重工業:地政学リスクへの備えとして三菱重工、IHIなど堅調
- エネルギー関連:原油高が追い風、日本郵船・出光など
- 半導体・電子部品:米ハイテク株高を背景にリバウンド
⬇ 下落セクター
- 内需ディフェンシブ(医薬・食品):市場のリスクオン転換で資金流出
- 一部グロース:イベント通過後に利益確定売り
🏢 注目銘柄ピックアップ
銘柄 | 主な材料・背景 | 株価動向 |
---|---|---|
三菱重工(7011) | 防衛需要と新エネルギー関連期待 | +4.2%(週間) |
東京エレクトロン(8035) | 米NVIDIA好決算→半導体株買い | +3.8% |
ispace(9348) | 着陸失敗後のリバウンド買い戻し | +12.5% |
出光興産(5019) | 原油高を好感、エネルギー株物色 | +5.1% |
ソフトバンクG(9984) | アーム株反発が支援材料に | +2.7% |
🔼 週間ランキング(値上がり・出来高)
✅ 値上がり率上位(東証プライム)
銘柄 | 前週比 | コメント |
---|---|---|
ispace(9348) | +12.5% | ショック後の買い戻し主導 |
出光興産(5019) | +9.1% | 原油価格の上昇を背景に資金流入 |
三菱重工(7011) | +8.7% | 地政学的リスク増大で再評価 |
📊 出来高急増銘柄
- ispace(9348):乱高下で出来高急増
- ソシオネクスト(6526):半導体テーマで売買活発
- 三菱UFJ(8306):長期金利上昇による金融株物色
📅 来週の重要スケジュール(6月24日〜6月28日)
- 6月25日(火):6月月例経済報告(内閣府)
- 6月26日(水):米耐久財受注・FRBパウエル議長講演
- 6月27日(木):日本・企業向けサービス価格指数(SPPI)
- 6月28日(金):日銀黒田元総裁シンポジウム登壇(市場注目)
💬 編集後記と投資スタンス
今週は中東地政学リスクの後退と円安進行を背景に、リスクオン相場へと反転しました。防衛・エネルギー・ハイテクという「攻め」の3本柱が再び市場の主役となった印象です。
来週は経済指標や要人発言が続く週。過度な期待は禁物ですが、「押し目待ち」の強気スタンスは継続で良いでしょう。個別物色・テーマ分散がポイントになりそうです。
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