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社会福祉士・精神保健福祉士の転職|医療系国家資格保有者・事務長が現場目線で解説

社会福祉士・精神保健福祉士の転職をテーマにした医療・介護・福祉のキャリアガイドのアイキャッチ画像 医療職の転職・働き方
社会福祉士・精神保健福祉士の転職で後悔しないために、医療・介護・福祉の現場目線で職場選びのポイントを解説します。

※この記事には広告・PRを含みます。

※求人内容、対応地域、登録条件は時期により変わる場合があります。最新情報は各公式ページでご確認ください。

この記事を書いた人:トントン

医療系国家資格保有者/医療機関の事務長。

医療・介護・福祉の現場運営に関わる立場から、患者さん・ご家族・医療介護職の悩み、採用側が見ているポイント、転職時に確認すべき職場条件をわかりやすく整理しています。

詳しい運営者情報は、トントンのプロフィールと自己紹介をご覧ください。

「患者さんに寄り添った支援がしたくてMSWになったのに、実際は入退院の調整ばかり」

「病棟からは“なぜこの患者さんを受け入れたのか”と言われ、上司からは“稼働率を上げろ”と言われる」

「生活保護の支援をしているけれど、制度と現実の間で感情が削られていく」

「精神保健福祉士として相談支援をしているのに、自分のメンタルが先に限界を迎えそう」

社会福祉士・精神保健福祉士の仕事は、やりがいがあります。

でも、やりがいだけで続けられる仕事ではありません。

相談援助職は、人の人生のかなり重たい場面に関わります。退院、転院、生活困窮、精神疾患、家族問題、孤立、虐待、制度の狭間。しかも、それを支える側の給与、人員配置、相談体制が十分とは限りません。

だから、いま「辞めたい」「転職したい」と感じているなら、それは甘えではありません。

大事なのは、資格を捨てることではなく、社会福祉士・精神保健福祉士として力を発揮できる場所を選び直すことです。

この記事では、医療系国家資格保有者・医療機関の事務長として、採用側・現場運営側の視点も交えながら、社会福祉士・精神保健福祉士の転職で後悔しない職場選びを解説します。

  1. 先に結論|社会福祉士・精神保健福祉士の転職は「職場の種類」でかなり変わる
  2. まず求人を見たい人へ|社会福祉士・精神保健福祉士向け転職サービス
    1. 医療・介護・福祉の求人を幅広く見たい人向け:ジョブソエル
    2. 資格を活かして正社員転職を相談したい人向け:介護ジャストジョブ
  3. 社会福祉士・精神保健福祉士はどれくらいいる?
  4. 社会福祉士の活躍の場と割合
  5. 精神保健福祉士の活躍の場と割合
  6. 社会福祉士・精神保健福祉士が転職で求めるもの
  7. 社会福祉士・精神保健福祉士が前職を辞めた理由
  8. 医療系国家資格保有者・事務長として見る、求人票の落とし穴
  9. エピソード1|患者さんに寄り添いたいのに、入退院のコントロールがメイン
  10. エピソード2|医師・病棟・上司の間で板挟みになる
  11. エピソード3|生活保護の支援でメンタルが削られる
  12. エピソード4|精神保健福祉士なのに、自分のメンタルが限界になる
  13. 職場別|社会福祉士・精神保健福祉士の転職先
    1. 病院・クリニック
    2. 介護施設
    3. 障害福祉サービス
    4. 地域包括支援センター
    5. 行政・公的機関
    6. 就労支援
  14. ジョブソエルと介護ジャストジョブはどちらを使う?
    1. ジョブソエルが向いている人
    2. 介護ジャストジョブが向いている人
  15. 転職前にやっておきたい自己分析
    1. 1. 何が一番しんどいのか
    2. 2. 何なら続けられるのか
    3. 3. 絶対に譲れない条件は何か
  16. 事務長目線の求人チェックリスト
    1. 仕事内容の確認
    2. 職場環境の確認
    3. 待遇の確認
    4. 相性確認
  17. 転職サービスを使うときの注意点
  18. 社会福祉士・精神保健福祉士が年収を上げるには
    1. 1. 役職を狙う
    2. 2. 給与水準の高い法人を探す
    3. 3. 資格の掛け合わせを活かす
    4. 4. 管理職・施設系も比較する
  19. 転職活動の進め方
    1. Step1:今の不満を分解する
    2. Step2:希望する職場領域を決める
    3. Step3:求人を複数見る
    4. Step4:担当者に相談する
    5. Step5:面接で職場のリアルを確認する
  20. よくある質問
    1. Q. 社会福祉士は転職しやすいですか?
    2. Q. 精神保健福祉士は病院以外にも転職できますか?
    3. Q. MSWの退院調整がつらい場合、どこに転職すればいいですか?
    4. Q. 社会福祉士・精神保健福祉士の年収は低いですか?
    5. Q. 転職サイトとハローワークはどちらがいいですか?
  21. まとめ|辞めたいのは、資格ではなく「今の働き方」かもしれない
  22. 関連記事

先に結論|社会福祉士・精神保健福祉士の転職は「職場の種類」でかなり変わる

社会福祉士・精神保健福祉士の転職で一番大切なのは、求人票の月給だけを見ることではありません。

見るべきなのは、次のような部分です。

  • どの利用者・患者層を担当するのか
  • 業務の中心は退院調整、生活相談、障害福祉、就労支援、行政相談のどれか
  • 相談員は何人体制か
  • 医師、看護師、介護職、ケアマネ、行政、家族との板挟みがどれくらいあるか
  • 困難ケースを1人で抱え込ませない仕組みがあるか
  • 給与、休日、残業、有給休暇、資格手当は納得できるか

同じ社会福祉士でも、病院の医療ソーシャルワーカー、介護施設の生活相談員、地域包括支援センター、障害福祉の相談支援、行政、就労支援では、仕事内容もストレスの種類も違います。

同じ精神保健福祉士でも、精神科病院、精神科クリニック、障害福祉サービス、就労支援、行政、学校、司法領域では、求められる役割が変わります。

つまり転職で考えるべきなのは、「社会福祉士を辞めるかどうか」ではなく、社会福祉士としてどの場所で働くかです。

そして、「精神保健福祉士を辞めるかどうか」ではなく、精神保健福祉士としてどの支援領域に移るかです。

まず求人を見たい人へ|社会福祉士・精神保健福祉士向け転職サービス

医療・介護・福祉領域の求人を探すなら、ハローワーク、法人ホームページ、知人紹介、転職サイトを組み合わせて比較するのがおすすめです。

そのうえで、求人相場を見たい人、正社員転職を相談したい人は、次のサービスも候補になります。

医療・介護・福祉の求人を幅広く見たい人向け:ジョブソエル

ジョブソエルは、医療・介護・福祉領域の求人を広く確認したい人向けの求人サービスです。

社会福祉士・精神保健福祉士だけに限定せず、病院、介護施設、福祉施設など、関連領域の求人を横断して見たい人に向いています。

病院MSW、福祉施設の相談員、介護施設の生活相談員、障害福祉領域など、まずは求人の選択肢を広く見たい人は、ジョブソエルで医療・介護・福祉の求人を確認してみるとよいでしょう。

ジョブソエル

資格を活かして正社員転職を相談したい人向け:介護ジャストジョブ

介護ジャストジョブは、介護・福祉領域で正社員転職を考えている有資格者向けの転職サービスです。

社会福祉士、精神保健福祉士、介護福祉士、ケアマネジャーなどの資格を持ち、正社員として転職を考えている人は候補になります。

特に、介護施設、福祉施設、生活相談員、支援相談員、障害福祉領域などを見たい人は、介護ジャストジョブで正社員転職を相談するのも選択肢です。

介護ジャストジョブ

社会福祉士・精神保健福祉士はどれくらいいる?

まず、資格者数から見てみます。

社会福祉振興・試験センターの登録者数資料によると、令和8年4月末日現在、登録者数は社会福祉士が335,433人、精神保健福祉士が118,388人です。

国家資格としての登録者数は社会福祉士のほうが多く、精神保健福祉士は社会福祉士よりも人数が少ない専門職です。

また、厚生労働省の社会福祉士・精神保健福祉士の就労状況調査では、社会福祉士の回答者のうち77.4%、精神保健福祉士の回答者のうち75.2%が、福祉・介護・医療分野で仕事をしていました。

項目社会福祉士精神保健福祉士
登録者数335,433人118,388人
福祉・介護・医療分野で仕事をしている割合77.4%75.2%
平均年収403万円404万円
正規職員の割合81.6%80.6%
女性割合68.4%71.5%
最も多い年代40代40代

厚生労働省の就労状況調査では、社会福祉士の平均年収は403万円、精神保健福祉士の平均年収は404万円です。調査上はほぼ同水準ですが、勤務先、役職、地域、経験年数、雇用形態によって差があります。

社会福祉士は40代が29.2%、30代が25.3%。精神保健福祉士は40代が27.4%、30代が22.6%です。どちらも30代〜40代が中心ですが、50代以上も一定数います。

社会福祉士の活躍の場と割合

社会福祉士は、高齢者福祉、障害福祉、医療、地域福祉、行政、児童福祉など、かなり広い領域で働いています。

厚生労働省の就労状況調査では、社会福祉士の主な就労先は次の通りです。

活躍の場割合
高齢者福祉関係39.3%
障害者福祉関係17.6%
医療関係15.1%
地域福祉関係8.4%
児童・母子福祉関係8.2%
行政機関6.7%
生活保護関係0.7%
就業支援関係0.6%
司法関係0.4%

社会福祉士というと、病院の医療ソーシャルワーカーをイメージする人も多いかもしれません。

ただ、実際には高齢者福祉関係で働く人が最も多くなっています。

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、デイサービス、地域包括支援センター、病院、障害者支援施設、相談支援事業所、行政機関など、活躍の場はかなり幅広いです。

精神保健福祉士の活躍の場と割合

精神保健福祉士は、精神科医療だけでなく、障害福祉、行政、地域福祉、学校、就労支援、司法領域などにも活躍の場があります。

厚生労働省の就労状況調査では、精神保健福祉士の主な就労先は次の通りです。

活躍の場割合
障害者福祉関係24.4%
医療関係23.3%
高齢者福祉関係15.2%
行政機関10.8%
その他6.3%
児童・母子福祉関係5.3%
地域福祉関係5.2%
学校教育関係4.1%
就業支援関係1.8%
司法関係0.8%
生活保護関係0.8%

精神保健福祉士は「精神科病院で働く資格」というイメージが強いですが、実際には障害福祉領域の割合も高くなっています。

精神科病院やクリニックが合わないからといって、精神保健福祉士そのものを辞める必要はありません。

医療から障害福祉へ。病院から地域へ。相談室から就労支援へ。働く場所を変えるだけで、仕事のしんどさが大きく変わることがあります。

社会福祉士・精神保健福祉士が転職で求めるもの

社会福祉士・精神保健福祉士の転職では、給与はもちろん大切です。

ただ、厚生労働省の就労状況調査を見ると、今後の仕事で重視されているのは給与だけではありません。

社会福祉士が今後仕事で重視することは、次の通りです。

社会福祉士が今後仕事で重視すること割合
心身の健康状態の維持77.4%
やりたい仕事ができる75.4%
職場の雰囲気や人間関係75.3%
給与や賃金の水準74.1%
法人・会社の安定性や将来性48.8%
勤務形態が選べる38.1%

精神保健福祉士が今後仕事で重視することは、次の通りです。

精神保健福祉士が今後仕事で重視すること割合
職場の雰囲気や人間関係74.5%
心身の健康状態の維持73.4%
給与や賃金の水準72.1%
やりたい仕事ができる55.4%
法人・会社の安定性や将来性46.4%
勤務形態が選べる37.7%

ここから分かるのは、社会福祉士・精神保健福祉士の転職では、「年収を上げたい」だけではなく、「ちゃんと支援がしたい」「人間関係で消耗したくない」「自分の心身を壊したくない」というニーズが非常に強いということです。

だから求人を見るときは、月給や賞与だけでなく、相談員の人数、担当件数、困難ケースのフォロー体制、上司に相談できる環境まで確認した方が安全です。

社会福祉士・精神保健福祉士が前職を辞めた理由

社会福祉士・精神保健福祉士が前の職場を辞めた理由を見ると、かなり現実的です。

厚生労働省の就労状況調査では、社会福祉士が福祉・介護・医療分野の職場を辞めた理由として、「職場の雰囲気や人間関係に問題があった」「給与や賃金の水準に満足できなかった」「やりたい仕事ができなかった」「心身の健康状態の不調」が多く挙がっています。

社会福祉士が前職を辞めた理由割合
職場の雰囲気や人間関係に問題があった36.2%
給与や賃金の水準に満足できなかった28.9%
法人・会社の理念や方針に共感できなかった28.3%
やりたい仕事ができなかった28.1%
心身の健康状態の不調28.0%

精神保健福祉士でも、「職場の雰囲気や人間関係に問題があった」「給与や賃金の水準に満足できなかった」「法人・会社の理念や方針に共感できなかった」「心身の健康状態の不調」などが辞めた理由として挙がっています。

精神保健福祉士が前職を辞めた理由割合
職場の雰囲気や人間関係に問題があった35.9%
給与や賃金の水準に満足できなかった27.3%
より魅力的な職場が見つかった26.4%
法人・会社の理念や方針に共感できなかった26.0%
将来のキャリアアップが見込めなかった22.8%
心身の健康状態の不調22.6%
やりたい仕事ができなかった21.1%

このデータを見ると、社会福祉士・精神保健福祉士の転職では、求人票に出ている条件だけでは不十分です。

人間関係、支援方針、担当件数、相談体制、給与、心身の健康。

このあたりを見ないまま転職すると、次の職場でも同じ悩みを繰り返す可能性があります。

医療系国家資格保有者・事務長として見る、求人票の落とし穴

事務長の立場で求人を見ると、求人票だけでは分からない部分がたくさんあります。

たとえば、求人票に「相談員募集」「社会福祉士歓迎」「精神保健福祉士歓迎」と書かれていても、実際の中身は職場によってかなり違います。

同じ相談員でも、次のように仕事内容は分かれます。

  • 退院調整が中心
  • 入退所調整が中心
  • 家族対応が中心
  • 営業的なベッド稼働管理が中心
  • 介護現場との兼務が多い
  • 送迎や直接支援もある
  • 行政・医療機関との調整が多い
  • 書類作成と請求関連業務が多い

採用側としても、単に資格を持っている人を採りたいわけではありません。

実際には、どの領域の経験があるか、多職種と連携できるか、家族対応やクレーム対応に耐えられるか、記録や書類作成ができるか、長く働いてくれそうか、希望条件と職場条件が合っているか、転職理由に納得感があるかを見ています。

だから転職活動では、「社会福祉士です」「精神保健福祉士です」だけではなく、どの領域で、どんな支援をしてきて、次はどんな働き方をしたいのかを言語化しておくことが大切です。

医療職全般の転職活動については、医療職の転職活動ガイドでも詳しく解説しています。

エピソード1|患者さんに寄り添いたいのに、入退院のコントロールがメイン

病院の医療ソーシャルワーカーとして働いていると、「患者さんや家族に寄り添いたい」「退院後の生活を一緒に考えたい」と思っていても、実際には入退院の調整やベッドコントロールが中心になることがあります。

病院経営の視点では、病床稼働率や在院日数は重要です。

でも、支援者の視点では、患者さんの生活、家族の介護力、経済状況、本人の意思決定、退院後のサービス調整も大切です。

この2つがぶつかると、MSWはかなりしんどくなります。

たとえば、まだ退院後の生活が整っていないのに退院日だけが先に決まっていく。患者さんの希望より、ベッドを空けることが優先されているように感じる。本当はもっと話を聞きたいのに、次の調整に追われて時間がない。

このような状態が続くと、「自分は何のために相談援助職になったのか」と感じてしまうことがあります。

このしんどさが強い人は、急性期病院だけでなく、回復期、慢性期、療養型、地域包括支援センター、障害福祉、相談支援事業所なども視野に入れてよいと思います。

病院の入退院支援や相談窓口については、入院中に困ったときの相談先を解説した記事や、入院したばかりなのに転院と言われたときの確認ポイントをまとめた記事も参考になります。

エピソード2|医師・病棟・上司の間で板挟みになる

MSWや病院相談員のしんどさは、患者さん対応だけではありません。

むしろ、多職種や上司との間で挟まれることが大きなストレスになることがあります。

たとえば、医師や病棟からは「なぜこの患者さんを受け入れたのか」「退院調整はまだ終わらないのか」「家族にもっと強く言ってほしい」と言われる。

一方で、上司や経営側からは「病床稼働を上げてほしい」「在院日数を短くしてほしい」「もっとスムーズに受け入れを進めてほしい」と言われる。

患者さんや家族からは「まだ退院できない」「施設が決まらない」「家では見られない」と言われる。

これでは、上からも下からも横からも挟まれます。

しかも、相談員は誰か一人の味方だけをすればよい仕事ではありません。患者さん、家族、病院、地域、制度、次の受け入れ先。その間を調整し続ける仕事です。

だからこそ、転職時には次の点を確認してください。

  • 相談員は何名体制か
  • 1人あたりの担当病棟や担当件数はどれくらいか
  • 退院支援の責任を相談員だけに押しつけていないか
  • 医師、看護師、リハビリ、事務、相談員の役割分担があるか
  • 困難ケースを上司やチームで共有できるか
  • 相談室長や管理職が現場を守る姿勢を持っているか

「相談員1人で全部なんとかして」という職場は、かなり消耗します。

エピソード3|生活保護の支援でメンタルが削られる

生活保護や生活困窮者支援に関わる社会福祉士・精神保健福祉士の中には、制度と現場感情の間で苦しくなる人もいます。

生活保護は、必要な人の生活を守るための大切な制度です。

これは大前提です。

ただ、支援する側の職員が、担当ケースの多さ、制度説明、クレーム対応、関係機関調整、感情労働に追われると、どうしても疲弊します。

「支援する側なのに、自分自身の生活も余裕がない」

「相手を責めたいわけではない。でも、正直しんどい」

「制度を支える職員側の待遇や人員配置は、このままでいいのか」

こうした感情が出てくることもあります。

ここで大切なのは、利用者を否定することではありません。

見るべきなのは、自分が壊れない体制で働けているかです。

  • 担当ケース数が多すぎないか
  • 困難ケースを1人で抱えていないか
  • 上司やチームに相談できるか
  • 暴言、威圧、クレーム対応のルールがあるか
  • 休職者や退職者が多くないか
  • 自分の給与や待遇に納得できているか

生活保護、生活困窮者支援、行政相談、地域福祉の仕事は、社会的意義が大きい仕事です。

でも、意義が大きい仕事ほど、支援者が燃え尽きやすい。

だからこそ、転職では「やりがい」だけでなく、担当件数、支援体制、管理職の姿勢、給与水準まで確認する必要があります。

エピソード4|精神保健福祉士なのに、自分のメンタルが限界になる

精神保健福祉士の仕事は、相談援助職の中でも感情労働が大きい仕事です。

精神疾患、依存症、家族関係、孤立、就労困難、自傷他害リスク、医療保護入院、地域移行、障害福祉サービス。

扱うテーマが重いことも少なくありません。

「利用者さんの話を聞くことは嫌いではない」

「支援そのものは好き」

「でも、もう疲れた」

こういう状態の人は、すぐに資格を捨てる前に、まず次の問いを立ててみてください。

私は、精神保健福祉士を辞めたいのか。今の職場から離れたいのか。それとも、一度休みたいのか。

これはかなり大事です。

なぜなら、辞めたい理由が「精神保健福祉士の仕事そのもの」ではなく、次のような職場要因であることも多いからです。

  • 相談件数が多すぎる
  • 医師や看護師との関係が悪い
  • 上司に相談できない
  • 書類業務が多すぎる
  • 給与が低い
  • 休みが取りにくい
  • 困難ケースを抱え込みすぎている
  • 職場の理念と自分の支援観が合わない
  • 退院支援や地域移行のプレッシャーが強い

精神保健福祉士の転職では、精神科病院から離れるだけでも働き方が変わります。

たとえば、精神科クリニック、障害者グループホーム、就労移行支援、就労継続支援A型・B型、相談支援事業所、地域活動支援センター、行政機関、学校・スクールソーシャルワーク、司法・更生保護領域などです。

同じ精神保健福祉士でも、職場が変われば、支援の距離感も、求められる役割も、しんどさの種類も変わります。

職場別|社会福祉士・精神保健福祉士の転職先

病院・クリニック

病院やクリニックは、社会福祉士・精神保健福祉士として専門性を発揮しやすい職場です。

患者さんや家族の相談、退院調整、転院調整、医療費相談、制度説明、地域連携などに関わります。

向いているのは、医療チームの中で働きたい人、制度調整が得意な人、スピード感のある支援ができる人です。

一方で、急性期病院では退院調整や病床稼働のプレッシャーが強くなることがあります。

確認したいポイントは、急性期、回復期、慢性期、精神科、療養型のどれか、相談員の人数、担当病棟、1人あたりの件数、残業時間、退院支援加算や地域連携体制、医師や看護師との役割分担です。

介護施設

特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、デイサービスなどでは、生活相談員や支援相談員として働くことが多くなります。

利用者さんや家族との相談、入退所調整、ケアマネとの連携、介護職との調整、苦情対応などが主な仕事です。

病院よりも生活に近い支援ができる一方で、入所率、稼働率、家族対応、介護職との関係に悩むこともあります。

確認したいポイントは、相談員が複数名いるか、介護職との役割分担が明確か、入退所の営業色が強すぎないか、施設長が相談員の仕事を理解しているか、夜間や休日の呼び出しがあるか、現場介護との兼務がどれくらいあるかです。

介護施設・福祉施設の求人サイト比較は、介護求人サイトおすすめ10選を目的別に比較した記事も参考になります。

障害福祉サービス

障害者支援施設、グループホーム、就労移行支援、就労継続支援、相談支援事業所なども、社会福祉士・精神保健福祉士の転職先になります。

障害福祉領域では、生活支援、就労支援、サービス等利用計画、関係機関連携、家族支援などに関わります。

精神保健福祉士の場合、医療機関から障害福祉へ移ることで、入退院調整中心の働き方から、地域生活支援や就労支援に軸足を移せることがあります。

確認したいポイントは、相談支援なのか直接支援なのか、支援計画の作成が中心か、現場支援や送迎もあるか、担当件数はどれくらいか、サービス管理責任者との役割分担はどうか、夜間対応や緊急対応があるかです。

地域包括支援センター

地域包括支援センターでは、社会福祉士、保健師、主任ケアマネジャーなどが連携して、高齢者の総合相談、権利擁護、介護予防、虐待対応、地域支援などを行います。

病院MSWから地域包括へ転職する人もいます。

地域に近い支援ができる一方で、虐待、認知症、家族問題、独居高齢者、近隣トラブルなど、支援の幅はかなり広いです。

向いているのは、地域連携が好きな人、長期的な支援に関わりたい人、制度横断的に動ける人です。

確認したいポイントは、担当圏域、相談件数、職員数、委託元自治体との関係、虐待対応や困難ケースのフォロー体制、残業や休日対応です。

行政・公的機関

市区町村、福祉事務所、保健所、精神保健福祉センターなども、社会福祉士・精神保健福祉士の活躍先です。

安定性があり、制度に近い場所で働ける一方、担当件数の多さ、住民対応、クレーム、異動、事務処理などの負担もあります。

行政系を目指す場合は、公務員試験、専門職採用、会計年度任用職員、委託事業、任期付き職員など、雇用形態をよく確認しましょう。

就労支援

就労移行支援、就労継続支援、障害者雇用支援、職業センター系の支援なども選択肢になります。

「病院や施設より、働くことを通じた支援に関わりたい」「利用者さんの生活再建や社会参加を支えたい」という人に向いています。

ただし、就労支援も決して楽ではありません。

利用者さんの体調、企業との調整、定着支援、支援記録、工賃や生産活動、職場開拓など、支援の幅は広いです。

確認したいポイントは、就労移行か就労継続A型・B型か、職場開拓があるか、送迎や作業支援があるか、支援員の人数、利用者層、定着支援の体制です。

ジョブソエルと介護ジャストジョブはどちらを使う?

今回紹介する2つのサービスは、使い方が少し違います。

サービス向いている人見るべき求人
ジョブソエル医療・介護・福祉の求人を広く見たい人病院、介護施設、福祉施設、相談員、医療・福祉関連職
介護ジャストジョブ資格を活かして正社員転職を相談したい人介護施設、福祉施設、生活相談員、支援相談員、障害福祉領域

ジョブソエルが向いている人

ジョブソエルは、社会福祉士・精神保健福祉士としての求人だけでなく、医療・介護・福祉領域を広く見たい人に向いています。

たとえば、病院MSWを探したい人、介護施設の生活相談員を探したい人、福祉施設の相談職を探したい人、医療・介護・福祉業界の求人を比較したい人、まずはどんな求人があるか見たい人は、ジョブソエルで求人を確認するとよいでしょう。

ジョブソエル

介護ジャストジョブが向いている人

介護ジャストジョブは、資格を持っていて、正社員として介護・福祉領域の転職を考えている人に向いています。

たとえば、社会福祉士として生活相談員に転職したい人、精神保健福祉士として福祉施設や障害福祉領域を見たい人、介護・福祉領域で正社員として働きたい人、自分に合う職場を相談しながら探したい人、20代〜40代でキャリアを組み直したい人は、介護ジャストジョブに相談するのも候補になります。

介護ジャストジョブ

転職前にやっておきたい自己分析

1. 何が一番しんどいのか

「仕事がしんどい」と言っても、原因は人によって違います。

  • 退院調整がしんどい
  • 入退所調整がしんどい
  • クレーム対応がしんどい
  • 医師や看護師との関係がしんどい
  • 介護職との板挟みがしんどい
  • 家族対応がしんどい
  • 生活保護や困窮者支援の感情労働がしんどい
  • 給与が低いのがしんどい
  • 休みが取れないのがしんどい
  • 支援方針が合わないのがしんどい

これを分けないまま転職すると、次の職場でも同じ悩みを繰り返す可能性があります。

2. 何なら続けられるのか

次に、「嫌なこと」だけでなく「続けられること」も考えます。

  • 相談業務は好き
  • 制度説明は得意
  • 家族支援は得意
  • 地域連携は好き
  • 就労支援に興味がある
  • 高齢者支援が合っている
  • 精神障害のある方への支援を続けたい
  • 医療現場より地域で支えたい
  • 直接支援より相談支援がしたい
  • 現場より事務・調整寄りが合っている

転職は、嫌なものから逃げるだけではなく、合う場所に寄せていく作業です。

3. 絶対に譲れない条件は何か

最後に、譲れない条件を3つに絞ります。

  • 年収400万円以上
  • 年間休日120日以上
  • 相談員が複数名いる
  • 夜間オンコールなし
  • 土日休み
  • 急性期病院以外
  • 生活相談員以外
  • 障害福祉領域
  • 正社員
  • 自宅から通勤45分以内

条件が多すぎると求人が見つかりにくくなります。

でも、譲れない条件を決めずに転職すると、また苦しくなります。

「これだけは無理」を明確にしてから求人を見ましょう。

事務長目線の求人チェックリスト

社会福祉士・精神保健福祉士が転職で失敗しないためには、面接や見学で次の質問をしておくのがおすすめです。

仕事内容の確認

  • 相談業務と事務業務の割合はどれくらいですか?
  • 1人あたりの担当件数はどれくらいですか?
  • 入退院調整、入退所調整、サービス調整の件数目標はありますか?
  • 相談員は何名体制ですか?
  • 欠員補充ですか?増員募集ですか?
  • 現場業務、送迎、介護業務との兼務はありますか?

職場環境の確認

  • 困難ケースはチームで対応できますか?
  • スーパービジョンや定期面談はありますか?
  • 医師、看護師、介護職、管理者との役割分担は明確ですか?
  • 直近1年で相談員の退職者はいますか?
  • 残業時間は月にどれくらいですか?
  • 休日や夜間の連絡対応はありますか?

待遇の確認

  • 資格手当はありますか?
  • 昇給制度はありますか?
  • 賞与の実績はどれくらいですか?
  • 退職金制度はありますか?
  • 有給休暇の取得率はどれくらいですか?
  • 産休・育休・介護休暇の取得実績はありますか?

相性確認

  • この職場で一番多い相談内容は何ですか?
  • どんなケースが難しいと感じますか?
  • 相談員に求める役割は何ですか?
  • 支援方針で大切にしていることは何ですか?
  • 長く働いている人の特徴は何ですか?

面接でこれを聞いて嫌な顔をされる職場は、少し警戒してもいいです。

相談援助職は、入ってから「思っていた仕事と違った」となると、心身へのダメージが大きいです。

転職サービスを使うときの注意点

転職サービスは便利ですが、登録すれば自動で良い職場が見つかるわけではありません。

大切なのは、希望条件を具体的に伝えることです。

  • 急性期病院の退院調整は避けたい
  • 相談員が複数名いる職場がよい
  • 生活相談員でも介護兼務が多い職場は避けたい
  • 障害福祉領域を中心に見たい
  • 正社員希望
  • 年収は下げたくない
  • 電話連絡は勤務後にしてほしい
  • 今すぐではなく、3か月以内を目安に考えている

このように伝えると、ミスマッチが減りやすくなります。

また、登録だけして放置するのではなく、求人検索、職務経歴の入力、希望条件の整理など、実際に転職活動を進める前提で使うことが大切です。

転職サービスは「登録すること」がゴールではありません。

自分に合う職場を見極めるための情報収集ツールとして使いましょう。

社会福祉士・精神保健福祉士が年収を上げるには

厚生労働省の就労状況調査では、社会福祉士・精神保健福祉士の平均年収は400万円前後です。

ただし、年収は勤務先、地域、役職、経験年数、雇用形態で変わります。

年収を上げたい場合は、次の方向性があります。

1. 役職を狙う

主任相談員、管理者、施設長、サービス管理責任者、相談支援専門員、地域連携室の管理職など、役職がつくと年収が上がりやすくなります。

ただし、管理職になると、相談業務よりもマネジメント、数字管理、人員調整、クレーム対応が増えることがあります。

「年収は上げたいけれど現場相談を続けたい」のか、「管理職として組織運営にも関わりたい」のか、ここは分けて考えましょう。

2. 給与水準の高い法人を探す

同じ生活相談員、同じMSWでも、法人によって給与水準はかなり違います。

月給だけでなく、賞与、資格手当、住宅手当、扶養手当、退職金、昇給制度、残業代、休日数まで含めて比較しましょう。

月給だけ高くても、賞与が少ないと年収は伸びません。

3. 資格の掛け合わせを活かす

社会福祉士に加えて、精神保健福祉士、介護支援専門員、相談支援専門員、サービス管理責任者、介護福祉士などを持っていると、応募できる求人の幅が広がります。

精神保健福祉士の場合も、社会福祉士や相談支援専門員、サービス管理責任者との組み合わせで、障害福祉領域や相談支援領域の選択肢が広がります。

4. 管理職・施設系も比較する

相談職にこだわりすぎると、年収が伸びにくいことがあります。

年収を優先するなら、管理職、施設長候補、サービス管理責任者、介護施設の相談員兼管理職なども候補になります。

ただし、年収だけで選ぶと、また心身を削られることがあります。

年収、仕事内容、休日、人間関係のバランスで見ましょう。

転職活動の進め方

Step1:今の不満を分解する

まずは、辞めたい理由を書き出します。

給与、人間関係、仕事内容、支援方針、忙しさ、心身の不調、通勤、休日などに分けましょう。

Step2:希望する職場領域を決める

次に、どの領域に移りたいかを考えます。

  • 病院
  • クリニック
  • 介護施設
  • 障害福祉
  • 地域包括
  • 行政
  • 就労支援
  • 児童福祉
  • 学校
  • 司法領域

いきなり1つに絞らなくても大丈夫です。

まずは、求人を見ながら「これは違う」「これは少し気になる」を分けていきましょう。

Step3:求人を複数見る

求人は必ず複数見てください。

1件だけ見て応募すると、その条件が良いのか悪いのか判断しにくいです。

ジョブソエルのような医療・介護・福祉領域を広く見られるサービスで求人を確認しつつ、ハローワークや法人ホームページも見ておくと比較しやすくなります。

Step4:担当者に相談する

自分だけで判断しにくい場合は、転職サービスの担当者に相談するのも選択肢です。

特に、正社員として介護・福祉領域に転職したい人は、介護ジャストジョブのようなサービスで相談すると、求人票だけでは分からない情報を確認できる可能性があります。

Step5:面接で職場のリアルを確認する

面接では、給与や休日だけでなく、相談員の人数、担当件数、残業、困難ケースの対応方法、退職者の有無まで確認しましょう。

「質問しすぎると印象が悪いのでは」と思うかもしれません。

でも、相談援助職は入職後のミスマッチが本当にきついです。

丁寧に質問して、それに誠実に答えてくれる職場を選びましょう。

よくある質問

Q. 社会福祉士は転職しやすいですか?

社会福祉士は、高齢者福祉、障害福祉、医療、地域福祉、行政、児童福祉など活躍の場が広いため、転職先の選択肢は比較的多い資格です。

ただし、求人が多いことと、自分に合う職場が多いことは別です。

仕事内容、給与、人員配置、人間関係まで確認しましょう。

Q. 精神保健福祉士は病院以外にも転職できますか?

できます。

厚生労働省の就労状況調査でも、精神保健福祉士は精神科病院やクリニックだけでなく、障害福祉、行政、地域福祉、就労支援、学校教育、司法領域などで働いていることが分かります。

精神科病院が合わない場合でも、資格そのものを諦める前に、障害福祉や相談支援、就労支援などを見てみる価値があります。

Q. MSWの退院調整がつらい場合、どこに転職すればいいですか?

退院調整そのものがつらい場合は、急性期病院以外の選択肢を考えてもよいでしょう。

候補としては、回復期・慢性期病院、地域包括支援センター、介護施設の生活相談員、障害福祉の相談支援、就労支援、行政相談などがあります。

ただし、どの職場にも別のしんどさはあります。

「退院期限のプレッシャーが嫌なのか」「多職種との板挟みが嫌なのか」「患者さんと関われないのが嫌なのか」を分けて考えることが大切です。

Q. 社会福祉士・精神保健福祉士の年収は低いですか?

厚生労働省の就労状況調査では、社会福祉士の平均年収は403万円、精神保健福祉士の平均年収は404万円です。

ただし、これは平均です。

勤務先、役職、地域、経験年数、雇用形態によって差があります。

年収を上げたい場合は、管理職、主任、サービス管理責任者、相談支援専門員、法人規模、賞与実績、資格手当まで見て比較しましょう。

Q. 転職サイトとハローワークはどちらがいいですか?

どちらか一方に絞る必要はありません。

ハローワークは地域求人に強く、転職サイトや転職エージェントは複数求人を比較しやすいメリットがあります。

社会福祉士・精神保健福祉士の転職では、ハローワーク、法人ホームページ、知人紹介、転職サービスを組み合わせるのがおすすめです。

医療・介護・福祉の求人を広く見たい人は、ジョブソエルで求人を確認するとよいでしょう。

資格を活かして正社員転職を相談したい人は、介護ジャストジョブに相談するのも候補になります。

まとめ|辞めたいのは、資格ではなく「今の働き方」かもしれない

社会福祉士・精神保健福祉士の仕事は、きれいごとだけでは続きません。

患者さんに寄り添いたいのに、退院調整や稼働率に追われる。

利用者さんを支援したいのに、制度と現実の間で苦しくなる。

相談職なのに、自分が誰にも相談できない。

そんな状態で働き続けるのは、本当にしんどいです。

でも、社会福祉士・精神保健福祉士の資格には、まだ別の使い方があります。

病院から地域へ。急性期から慢性期へ。医療から障害福祉へ。相談室から就労支援へ。施設から行政へ。現場職から管理職へ。

転職は、逃げではありません。

自分の専門性を守るために、働く場所を選び直すことです。

まずは求人を見て、「今の職場以外にも選択肢がある」と確認するところから始めてみてください。

医療・介護・福祉の求人を広く見たい人は、ジョブソエルで求人を確認するとよいでしょう。

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資格を活かして正社員転職を相談したい人は、介護ジャストジョブに相談するのも候補になります。

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