ゴールデンウィーク明けの今週、日本市場は本格的な決算ラッシュとともに、国内外の政策・経済指標を織り込みながら堅調に推移しました。TOPIXは11連騰を記録し、企業業績に対する安心感が広がっています。
✅ 今週の主要指数の動き
指標 | 終値 | 前週比 | 備考 |
---|---|---|---|
日経平均 | 37,200円 | +1.1% | 鉄鋼・半導体主導の上昇 |
TOPIX | 2,720 | +2.6% | 11連騰(2013年以来) |
東証グロース | 1,080 | +2.9% | 中小型株にも資金流入 |
ドル円 | 149.2円 | +1.1% | 円安進行 |
NYダウ | 39,750ドル | +2.1% | 景気敏感株に買い |
NASDAQ | 16,780 | +3.2% | AI・半導体再評価 |
原油 | 79.1ドル | +2.3% | OPECの追加減産観測 |
金 | 1,912ドル | -0.8% | 米長期金利上昇の影響 |
🔍 今週の主な材料
📌 国内決算発表(抜粋)
- ソフトバンクG(9984):ビジョンファンド含み益回復で増益、株価+3.4%
- トヨタ(7203):減益見通しが嫌気されるも売上は過去最高
- 任天堂(7974):増配だが次世代機の発表なし、株価横ばい
🏦 政策・経済
- 日銀:金融政策据え置き。長期金利安定で不動産株などが上昇。
- 介護報酬改定議論:プラス改定観測で関連銘柄に資金流入。
- NTT完全子会社化報道:NTTデータG急騰、再編テーマとして注目。
- 米雇用統計:+17.2万人と堅調。失業率3.9%
- ISM非製造業指数:52.3と改善、景気減速懸念後退。
🧭 業種別パフォーマンス(TOPIX-17業種)
⬆ 上昇
- 電気機器:ディスコ・アドバンテストなど半導体関連が牽引
- 情報通信:NTT再編を材料に大幅高
- 不動産:配当利回り再評価で堅調
⬇ 下落
- 輸送用機器:トヨタやスズキの慎重見通しで売り優勢
- 医薬品:薬価改定観測で業績懸念
🔎 注目銘柄ピックアップ
銘柄名 | 概要 | 株価変動 |
---|---|---|
NTTデータ(9613) | 完全子会社化報道 | +14.2% |
ディスコ(6146) | AI半導体需要で年初来高値更新 | +7.8% |
ニッピ(7932) | サプライズ配当487円 | +6.3% |
📅 来週の注目イベント(5/13〜17)
- 5/14(火):ソニーG、三菱UFJなど主要決算
- 5/16(木):1-3月期 日本GDP速報値
- 米国発表:CPI・PPI・ミシガン大消費者信頼感指数
- 日銀:4月会合議事要旨公表(金融緩和継続かに注目)
💡 まとめと投資スタンス
TOPIXは11連騰と強気相場が継続。半導体・通信といったテーマ株の買いが目立ち、決算後のリバウンドも顕著です。
ただし、短期的にはやや過熱感もあるため、来週の経済指標ラッシュに警戒を持ちつつ、「押し目買い+テーマ分散」で柔軟な対応が有効です。